文章の基本は「起承転結」です。でも、どのような配分でつければ良いか分からないと思います。そんな時は、このコラムをお読みください。
初心者であれば、これから説明する「起承転結」の配分で書き進めるのがベターです。慣れてきたら、ご自身の美しいと思える配分で行ってみてください。
文字数と読者を決める
起承転結の配分を決める際にまず決めることがあります。それは文字数と読者です。読者は分からなくても、「こういう人に読んでもらいたい」という像を頭の中に定めておきましょう。
このコラムを書いている寄席つむぎ運営Fは、読者によって起承転結の配分を変えています。テーマによっても変えることもありますが、やはり文章は読者ありきです。読者に合わせています。
例えば自分史。読者の多くは、自分の家族や友人のはずです。だったら、この「読者」と共有する情報は省くことも可能なのです。つまり「起承転結」の「起」の部分を薄くする。
逆に共有する思い出をテーマにじっくり掘り下げるのもOK。旅行の話やお子さんの出産までの経緯など。これを読者が読んだら、どのように感じてくれるかを想像して書き進めます。
文字数の決め方
文字数は何かに掲載するのであれば、指定があるでしょう。ない場合は、1200~2000文字を目安に。これが一気に読んでも疲れない量なのです。寄席つむぎに掲載されているコラムも、1本1000~2000文字です。
もし、書籍を作る予定で文章を書き始めるのなら、2000文字をワンセットにして書き進めることをおススメします。文庫本で文字数は10万~20万文字ですから、2000文字原稿を100回書けば書籍の形になります。
100回だと考えると多いように感じるでしょうが、キチンと構成を練って書き始めるととても楽です。パズルのピースを埋めるような感じですね。
スピーチ原稿であれば、400文字詰め原稿用紙1枚が約1分です。これを目安に文字数を決めてくださいね。
起承転結の配分
文字数が決まったら、いよいよ起承転結の配分をしていきましょう。
基本の配分
起承転結=1:3:4:2
相手にある程度予備知識がある場合
起承転結=0.5:3.5:4:2
この配分が絶対ではありませんが、運営Fの経験上キレイに見える配分です。
「起」の部分を薄くしているのは、あまりダラダラと説明していると続きを読んでもらえないからです。文章は最後まで読んでもらえないと意味のない記号の羅列。そうならないために、読者を飽きさせない構成にしたいのです。
文字数が決まっていたら、起承転結それぞれのパートで書く文字数も分かります。
基本の配分
起承転結=200文字:600文字:800文字:400文字
運営Fはこれを更に細分化させ、最終的には12個のパーツに分けます。こちらの説明はまた今度。
このコラムの配分は?
今、あなたが読んでおられるこのコラムの配分は、起承転結=1:1:1:1です。さっき「1:3:4:2」と説明したばかりですが、これこそ「読者によって配分を変える」ということです。
このコラムはエッセイやコラムの書き方の説明です。説明のコラムですから、読者の感情の盛り上がりは必要ありません。キチンと理解してもらうことを目的としています。ですから、見出しを付け、その見出しに準じた内容の説明文を書いています。
このコラムをお読みになっている方の多くは、このような説明コラムを書くことが少ないはずです。書くなら、エッセイ(随筆)になるでしょう。エッセイの起承転結の配分は、先述した通りです。
あと、webで読む際にレイアウトがキレイなのです。1:1:1:1は。
読者と目的にあった配分を、いずれご自身で身に付けられますようになりましょうね。そのためには、下手でもたくさん書いて、多くの人に読んでもらってください。
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