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⑪部長になっちゃった~東海道島田宿からお江戸へ:三遊亭遊喜

三遊亭遊喜

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三遊亭遊喜師匠による青春グラフィティ、第11回の公開です!

東洋大学落語研究会に入部された三遊亭遊喜。寄席通いの楽しみを知り、キャンパスライフは充実していきます。2年生に進級し、新入部員を受け入れる側になった時、さあ困った。それは…。

90年代後半のお笑いが好きな方には、たまらない回になっています。一緒にあのころを思い出してみませんか?お楽しみください。

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部長になっちゃった

東洋大学工学部に進学し、3年生の先輩が2人しかいない落語研究会に入部した私。1年生が私1人だったので、2年になるともういきなり部長になっちゃうのですよ。3年生は引退してしまいますからね。

新入生を誰か入れないと廃部になっちゃうから、あの手この手で何とか数人入部させたりしました。その結果、一つ下の後輩達は、その下の学年が入ってきたぐらいから他のサークルに行ってしまったりしてしまいましたけどね。なかなか工学部で落語研究会に入部したいと思う学生はいないですよ。

それでも、毎年何人か入部希望者がいたのはよかったです。活動なんて大してしていませんでしたが。

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一番力を入れていたのが新入生への部活紹介で、大学公認の部活だけが1000人以上の新入生が入る講義棟で正式に部活紹介ができるのです。体育会や文化団体などなど各部長がスピーチするのですが、毎年最後にスピーチするのが落研で。ここでの出来次第で、部員が来る来ないが決まるわけです。

普通に部活紹介しても誰も入ってくれないので、インパクトを残す事だけを重視しました。どうしたら新入生が驚いてくれるか?ばかばかしく思ってくれるか? 

色々考えた結果、新入生のふりをして部員が初めから席に座って、最後の落研のスピーチの時に何か突然にやらかしたら驚くのでは? とりあえず脱いでみる?ブリーフかな?いやTバックの方がいいだろう?設定はどうしよう?ほとんど考えるアイデアは中学2年生ですが…。

そんなこんなで黒歴史過ぎて詳しくは書けませんが、どっきりスピーチは好評で、それに憧れた新入生が入部志願に来るようになりました。ただそんなインパクトだけに憧れて来た新入生ですから、落語には興味がないわけで。恒例の地域の公民館で落語をやる際には大変でした (笑)

「帯に短し襷に長し」ではありませんが「落語は短し大喜利長し」といった感じでしょうか。大喜利メインで、地域のおじいちゃんおばあちゃんには喜んでもらってました。

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学園祭では落語もやりましたが、当時は落語をやっても誰も見に来てはくれないのでコントや漫才が主でした。コントや漫才をやるにはやっぱりライブに行かなくてはと思い、お笑いライブにも足を運ぶようになります。

当時(90年代前半)は、フローレンス(のちのネップチューンの二人)・フォークダンスで成子坂・キャイーン・松本ハウス・爆笑問題などなど、のちにTVで見かけるような方々が出演していました。 

とても刺激的なライブで「面白いな」「かっこいいな」とも思いましたが、やっぱりなんだか寄席の方が自分にはあってたんですよね。お笑いライブにも行くけど、寄席も行くみたいな。そんな大学生でした。

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落研のメンバーと遊んでいる時は、バカバカしくて楽しかったです。

新入生が入部してきて何をしたいか尋ねたところ「合コンです」なんて言うもんだから、OL合コンをセッティングしました。その前に念を押さねばならないことがあります。

「いいかOLさんとの合コンは失礼があってはいけないから、スーツ着てこいよ」

こう上京したての一年生に伝えて、いざ当日。一年生以外はみんなラフな洋服で、一年生は入学式で着ていたであろうスーツで登場。OLさん達は「え?どうしたの?」はっきり言って出オチでしかないのですが、そこからガチガチスーツの一年生はみんなにいじられるわけです。それはそれでいい社会勉強ですよ。

今でもその後輩たちとは仲良く付き合ってますが、未だに鮮明にその時の光景が脳裏にやきついているみたいです。

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落研のほかに学園祭実行委員会の企画部にも入っていました。こちらは学園祭の野外ステージイベントの企画を考える担当で、これはこれで楽しかったです。

デビュー前の持田真樹さんのステージショーの司会を任され盛り上げていたら、高性能望遠レンズでカメラ小僧がフィーバーしすぎたり、2曲歌う予定が3曲歌わせたり、ハプニング連続のイベント。半分は黒歴史ですよ。

そんなことを思い出していたら、今回もまとまりがつかなくなりました。

この続きは次回おたのしみに!

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