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甲子園で優勝するには?~マグナム小林の二死満塁!:マグナム小林

マグナム小林

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日本の夏を彩る高校野球。105回を数える今年は、慶應義塾高等学校が初優勝を果たしました。坊主頭でない選手たちの姿が、とても印象に残った方もおられるのではないでしょうか。

彼らの熱戦を観戦し、野球を愛するマグナム小林先生は感じたことがあるのだそう。それは…?

読めば次の高校野球がきっと今まで以上に楽しめますよ。マグナム小林先生の鋭い視点をご堪能ください。

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甲子園で優勝するには?

今年の甲子園は慶應の107年ぶりの優勝で幕を閉じたが、年々、高校野球も変わっていくなあというのを思わされた。

3回戦以降、1日ずつ、休みを挟むようになった。これにより投手はだいぶ楽になった。毎年準決勝くらいになるとヨレヨレの投手が一人くらいいたものだが、今年は一人もいなかった。とはいえ、やはり一人の投手で優勝までいくのはかなり難しい。沖縄尚学の東恩納君がいい例だろう。


2人投手がいればいいかというとそういうものでもない。少なくとも5回を投げ切れる投手が2人いないと勝てない。しかも全国レベルの。実際そういう投手を2人抱えた仙台育英と慶應が決勝に進んだ。例年だと打力があるチームが優勝するのだが、今年に関してはベスト8レベルでは、打力はほぼ変わらなかったので、投手力の差で決まった。これも緩くなった日程の影響だと思う。


今後、今年と同じようになるかというと、来年から採用される予定の低反発バットの飛び具合によると思う。予想以上にボールが飛ばないようなら、日程も考えるとまた一人の投手でもどうにかなってしまうかもしれないし、そうでもなければ今年と同じような傾向が続くだろう。


低反発バットの話をすると、今までは確かに飛び過ぎだったと思う。なのでプロに行って苦しむ選手がたくさんいた。低反発にするのは賛成ではあるが、それも程度がある。あまりにも飛ばなくなると、今度はコツコツ当てる打撃が目立つようになり、逆にプロに行くような素材が育ちにくくなる事もあり得る。


イチローや松井に限らず、井口や城島、岩村などがメジャーで活躍した頃は、日本でも今よりかなり飛ぶボールを使っていたと思う。飛ぶボールだと遠くへ飛ばそうという意欲が出て、力強い打撃を生む事が多い。逆に今のようにボールが飛ばなくなると打撃が小さくなりがちになり、メジャーで通用する野手が少なくなる。ちょうどいいと言うのが難しいのは確かだが、上手く調整出来る事を願う。


もう一つ今年気になったのが、投手複数制により、マスコミで騒がれるような大物投手が出にくくなった事。今年は145キロ以上を出した投手も例年より少なかったとか。野球のレベルは投手が決める。投手のレベルが低いと、高校野球全体のレベルが下がり、ひいては球界全体のレベルを下げてしまう。松坂世代が球界全体のレベルを引き上げたのがいい例。

複数制に異論はないが、1試合完投出来るだけのスタミナはないと困る。でないとそのうち3回しか投げられない投手ばかりになってしまう。高校レベルなら鼻歌歌ってても完投出来るような投手でないとプロでは通用しない。あまり投手を過保護に扱うのも考えた方がいいと思う。

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