大阪市内を縦横無尽に駆け巡る鉄道。車両それぞれにストーリーがあるのだそう。その一部を撮り鉄の桂小梅さんに紹介していただきました。大阪環状線のオレンジ色の車両が引退してしまい、今回の作品はたった3年前に撮影されたものであっても、とても懐かしく感じます。
桂小梅さんの優しい視点、一緒に感じてください。
オレンジ色とあの看板と・・・
大阪市内の路線図を見てみると、それぞれ色に特徴があり、調べると面白いもんです。
例えば大阪メトロの長堀鶴見緑地線は、芝生がある緑地公園のそばを通るので、原っぱの「黄緑色」。
御堂筋線は大阪の大動脈である御堂筋の下を行くので、血液の「赤色」。
千日前線は沿線にエッチな店が多いので「ピンク色」だそうです。いやアカンがな・・・
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JR天王寺駅にはいくつもの路線が分かれており、阪和線は水色、大和路線は黄緑色、大阪環状線はオレンジと、色違いの全身一色の103系国鉄車両が走っていました。
しかし乗り換え回数を減らすために大和路線の奈良から大阪までと関西空港から大阪までの直通運転の増便や、ステンレスの新型車両の導入により103系が減少傾向へ。
大阪環状線からオレンジ一色の103系が引退したのが2017年10月3日。
先頭から最後尾までキッチリ写す編成写真しか撮ってなかったので、最後は大阪らしい一枚を・・・と向かった先は、グランシャトーのCMでお馴染みの京橋。
セッティング時に、シャッタースピードをスローシャッターへチェンジしたのは、オレンジ一色の車体をブラして、哀愁漂う写真を撮りたかったから。
グランシャトーの看板を入れたので、CM曲が聴こえてきそうな一枚に。
最後の、グランシャトーへいらっしゃい〜♪