2020年プロ野球も中盤を過ぎました。マグナム小林先生が6月下旬にしてくださった順位予想は大きく外れていますが、なかなか楽しいシーズンではないでしょうか。
今回はマグナム小林先生に今年のプロ野球を振り返っていただきました。鋭い分析が、今回も光ります。お楽しみください。
予想通り?期待外れ?
日本のプロ野球も今季は半分を過ぎた。私の予想が当たってるかどうかは、ここでは一切触れず(笑)、ここまでを振り返ってみたいと思う。
パ・リーグは、まずはソフトバンク。このチームは周りが思うほど強いなあという部分がない。マリーンズに弱いから余計にそう見えるのかもしれないけど(笑)。千賀の調子がいまいちだったので、数はいてもこれという先発投手はいない。リリーフもモイネロと森以外は調子のいいのをとっかえひっかえという感じ。打線も一時は中村晃と柳田だけで点を取ってる時期があったくらい。
それでもなぜ強いかというと、ここという場面で打ち、ここという場面で守れるから。特に下位打線やリリーフ投手陣がよく野球を分かってる。首脳陣の手綱捌きでチーム全体がいい緊張感を持続出来てると思う。同じ事は巨人にも言える。ソフトバンクと巨人は似通ったチームだと思う。ソフトバンクの弱点は特に内野手にベテランが多いだけに、これから後半にかけて疲れが出てくる事。いつまでも松田や川島、明石に頼っているとソフトバンクは苦しい。彼らを押し退ける若手はいないのかな。
マリーンズは投手陣が非常によく頑張ってる。益田の疲れが心配だったけど、沢村が加入した事で勝ち試合に使えるリリーフが4人になり、益田の負担が軽くなった。いい補強だと思う。打線はマーティン頼みなので、彼が故障するのが一番心配。 後半は安田の打棒に期待してる。
楽天はもう少し上に来るかと思ったけど、投手陣が誤算だった。特に松井が先発に回って抜けたリリーフ陣の不調が痛い。松井がリリーフに戻ればいいという単純な問題でもない。本当なら沢村を欲しかったのは楽天だったかも(苦笑)。ただ、打線は12球団一なので、まだ逆転の目はあると思う。私は楽天は後半、台風の目になると思う。
西武のような打線のチームは普通は2年保たないのだけど、2年保ったので凄いと思っていたが、やはり三年目は無理だった。秋山の穴というよりは、ほぼ全員が調子を落としてる現状では仕方がない。逆に高橋光、松本といった先発投手に一本立ちの気配が見えてきたのは好材料。ただ、今年はAクラス入りは厳しいかな。
逆に日本ハムは私はあの戦力でよくやってると思う。松本、渡辺がようやく一本立ちして、中田、大田も好調なので打線の破壊力は凄い。ただ、育成の日本ハムと言われる割には、若手の成長速度が遅くなってる気がする。清宮にしろ、吉田にしろ、以前の日本ハムならとっくに一人前に育てられていたはず。若手の成長があったら、もっと上に行けてるはず。育成の樋口、海老原は楽しみ。
オリックスは優勝と予想したんだけどなあ(苦笑)。投手陣は上と充分に渡り合える力があるけれど、とにかく打てない。だからマリーンズとソフトバンクに全く勝てない。正直、打線はこの2チームにナメられてる。打線でレギュラーと呼べる成績なのは吉田と安達くらい。あとはみんな2割そこそこ。打てないからといって選手をとっかえひっかえするのが一番良くない。首脳陣がこいつは打てると思う選手を辛抱強く使うしかない。あとは、とにかく吉田の前にランナーを溜める事。とにかく1、2、4番だけでも打てる人を置く事。そうしないと点が入らない。投手陣がかわいそうだ。
今後、パ・リーグはソフトバンク、千葉ロッテ、楽天の三つ巴になっていくと思う。
セ・リーグまで行こうと思ったのに、紙面が尽きてしまった(笑)。まあ、セ・リーグはどう転んでも巨人が勝つからいいでしょう(苦笑)。書く気になったら、来週書きます(笑)。
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