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初舞台やあ~落語とプロレス:笑福亭仁嬌

笑福亭仁嬌

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初舞台は人生で一度きりのもの。笑福亭仁嬌師匠ももちろん経験しておられます。その記念すべきデビュー戦の思い出をつづっていただきました。

笑福亭仁嬌師匠が20歳ころで、今から40年ほど前のお話です。あなたはそのころ、何をしていましたか?あのころを思い出しながら、じっくりお読みください!

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初舞台やあ

師匠に入門し破門になるか自ら辞めなければいつかやって来る人生一度の初舞台、プロレスラーならデビュー戦。

わたいの場合それは急にやってきた。入門して1年半たった昭和53年11月27日月曜日、師匠は東京での仕事で弟子は誰もついて行かず吉本のマネージャーが同行していた。

師匠宅には仁勇、仁嬌、仁幹そして1年後輩の弟弟子仁碌の四人がいた。今思えばむさ苦しい男が四人も毎日々家に来てうろうろして飯食いよる。奥さんはよう許してくれはったこっちゃ。今思えば誠に有り難いことである。

その日は兄弟子が京橋で新しく落語会をやることになっていた。仁勇さんが出演することも決まっていたし、わたいも手伝いに行こうと思っていた。

そこへ仁雀兄から師匠宅へ電話がありもう一人会に出てほしいとの話で、奥さんのお許しもあり急遽わたいが出していただくことになった。

それは落語会が始まる3時間前のことであった。当時はバイクに乗っていたのですぐさま下宿先へ帰らせていただき着物の用意をして京橋の喫茶店「しんめい」へ急いだ。

後年永らく続く笑福亭仁鶴一門会「しぎの寄席」の前身「しんめい寄席」の記念すべき第1回のスタートである。

本当はもうちょっと心の準備期間が欲しかったが仕方がない。緊張しながら楽屋で着物に着替えた。仁雀兄さんに着物を着た姿を見てもらい「どっかおかしいところはないですか」と尋ねたら「顔がおかしい」

有り難く笑わしていただきました。

ネタはいくつかあったが初めて師匠に稽古をつけていただいた『色事根問』にした。石段の出囃子でいざ高座へ上がる。

「えーご来場いただきましてありがとうございます。笑福亭仁嬌と申しまして、今日が初舞台でございますのでよろしくお願いいたします」と言うたと思う。

第1回 しんめい寄席

笑福亭仁嬌「色事根問」

笑福亭仁勇「へっつい盗人」

笑福亭仁雀「池田の牛ほめ」

笑福亭仁福「太鼓腹」

笑福亭仁智「初天神」

お客さんは15人くらいであった。師匠がやればドッカンドッカンとうけるので、そのイメージで演ったがそないうけるはずがない。チョコチョコとは笑っていただいたが何とかやれたという初舞台であった。