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【取材記事】第113回 ヨセゲー「いたずら三昧」レポート

三遊亭遊喜

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2024年11月14日、東京・神保町にある「らくごカフェ」にて、「第113回 ヨセゲー『いたずら三昧』」が開催されました。出演は三遊亭遊喜師匠、春風亭傳枝師匠 、立川吉幸師匠、柳亭芝楽師匠。
さてさて、今回は、落語の世界の住人たちがあんないたずら、こんないたずらをやらかす噺だらけ!…毎度、遊び心満点のヨセゲーの雰囲気にピッタリだったようですよ。では、早速『いたずら三昧』を覗いてみましょう。

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いたずらを仕かける人あれば、仕かけられる人も…

トップバッターは春風亭傳枝師匠。傳枝師匠の子どもの頃のやんちゃないたずらに、前座時代の仲良しだからこそできるいたずらに…今も変わらぬ?! お茶目な傳枝師匠のいたずらエピソードで幕開けです!

演目は『看板のピン』。若い連中がサイコロのチョボイチ博打をしているが、勝った奴が帰ってしまい、負けた連中だけが残ってやってるから場が盛り上がらない…たまたまそこに顔を出した親分に胴を取ってほしいと頼むのですが…。

冒頭で傳枝師匠がサイコロの歴史について、チョボイチをはじめサイコロ博打のあれこれについてをお話してくださったので、会場もふむふむとうなずきます。歴史や由来を知ることで、落語を深く楽しむことができますよね。知識もついて、笑うこともできてなんて贅沢な時間でしょう。

若い連中のやんちゃな雰囲気と親分のどっしり構えた渋さの描きわけが素晴らしく、それぞれのキャラクターがビビッドに浮かびあがります。親分の手さばきも美しく、傳枝師匠の身のこなし、歌舞伎の見得を彷彿させるような動きにほれぼれです。その前半の鮮やかさが相まって、噺の後半の真似事の場面のおもしろさが増幅されて会場は大きな笑いに包まれます。先ほどの渋かっこいい親分の真似をまだ青い若者がやろうってんですから、そりゃもう、コミカルになりますよね。

さあさあ、まだまだいたずらは続きます!



続きまして柳亭芝楽師匠。むかーしの傳枝師匠のいたずらを暴露…カレーを使ってのいたずらだったようですが、どんないたずらをやらかしたのか、詳細はぜひツイキャスでご確認ください(笑)。

演目は『猫の皿』。江戸の道具屋が地方に仕入れに行ったのですが特に収穫もなく、もう間もなくで江戸に帰り着こうという時、一休みしようとある茶屋に入ると、茶屋の猫が餌を食べている。餌が入った皿をよく見ると…。

茶屋のおじいさんののんびりとした雰囲気がよくよく醸しだされ、会場にもほっこりした空気が漂います。しかし、茶屋のおじいさんは、のんびりまったりしたご様子でも、なかなかのやり手なようで、いたずらをしているのは道具屋なのか茶屋なのか…その空気の読みあいに、たくらみあいの様子は芝楽師匠のいたずらな表情にピタリとはまり、噺のおもしろさを助長させます。本人? 本猫は、知ってか知らずか重要な役割の猫は、鳴き声も、セリフもないですが、芝楽師匠の手にかかると、まるでそこに愛らしい姿の猫が見えてくるかのようで、いたずらな噺に花を添えていました。


ここでお仲入り~

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いたずらの成功と失敗?!

くいつきは立川吉幸師匠。いたずらは子どもの専売特許ってなもので、落語にも悪知恵を働かせ、大人よりも一枚も二枚も上手の子どもが出てくる噺がたくさんいるのですが吉幸師匠がそんな中から選んだ演目は『真田小僧』。

金坊が父親におあしをおくれ、お小遣いちょうだいとお願いするのだが、まったく相手にしてもらえない。そこで金坊は悪知恵をはたらかせるのですが…。

吉幸師匠の金坊は、子どもらしいかわいらしさの中に漂う悪知恵が見事に描き出し、父親を言いくるめていく過程に会場も大盛りあがり! まるで会場も一緒になって、金坊の一芝居に加担しているかのような、いたずらっぽい空気に覆われます。

どんどんノリノリになっていく金坊と、さっきまでどっしり構えていた気風のいい父親がどんどん焦っていく様子はとてもリズミカルでおもしろさもヒートアップ。
父と子のはしゃいだやりとりをぜひツイキャスでお楽しみください!


トリは、三遊亭遊喜師匠。メンバー全員いたずらっこだと思いますとこぼす遊喜師匠。会場からは、わかります~と頷きの笑いがこぼれました。

演目は『不動坊』。長屋の大家が吉公に縁談を持ち込んだ。相手は相長屋の講釈師・不動坊火焔の女房お滝。なんでも、亭主の不動坊が旅途中で急逝し、お滝が大家に相談をしてきたという。実はずっとお滝に惚れていた吉公なので…二つ返事でこの縁談に飛びついたのですが…


吉公のうかれる様子、妄想しながらの一人芝居があきれるほどにご陽気で、会場もそれにつられて笑いが起こります。くねくねとのぼせあがって落ち着きを失う吉公。気分が高揚しすぎると人はいろんな言葉を吐き出してしまうようで…長屋の他の独り身の男衆の悪口を口走ってしまい…仕返しされることになってしまう…。噺の後半、仕返しのドタバタ劇は、みんなのおバカっぷりが際立ち、それぞれの憎めないキャラクターとドジっぷりに会場は大爆笑。遊喜師匠の会場を巻き込む空気の作り方が秀悦で、最後まで会場の心を鷲掴みした、いたずらっぽさ満載の一席でした。

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ヨセゲーメンバーらしいお茶目な時間

いつも遊び心たっぷりのヨセゲーの会。いたずらっこも多かろうヨセゲーメンバーのお茶目な部分を存分に楽しむことができた会でした。ぜひ、ツイキャスであんないたずら、こんないたずらを覗き見してください。ツイキャスは、好きな時に好きな場所で見ることができるのでオススメです! ただ、笑ってしまうので、移動中の電車やバスの中での視聴にはご注意を(笑)


次回は12月19日で、テーマは「リレー落語 子別れ」。またも趣向をこらしたヨセゲーらしい会になりそうですね。ふと思うと、次回が2024年最後のヨセゲー。1年の締めくくりにヨセゲーでたくさん笑ってください。次回もお楽しみに!

■次回予告■
ヨセゲー #114【リレー落語 子別れ】
2024年12月19日(木)

開場:18:30 開演:19:00
当日:2500円 前売:2000円 ツイキャス配信:1500円
会場:らくごカフェ(東京都千代田区神田神保町2丁目3−5)

ツイキャス落語会 ヨセゲー #113【いたずら三昧
https://twitcasting.tv/c:yosege/shopcart/334116
2024年11月28日(木) 23:59 まで

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■関連情報■
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ヨセゲー    https://twitter.com/yosege_
三遊亭遊喜師匠 https://twitter.com/sanyuuteiyuuki
春風亭傳枝師匠 https://twitter.com/den_shi
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笑福亭里光師匠 https://twitter.com/rikoshoufukutei