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ご挨拶と寄席つむぎ開設の経緯

運営からの連絡帳
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こんにちは!初めてのお客様は初めまして。2回目以上のお客様は毎度ありがとうございます。

『寄席つむぎ』運営管理責任者のふじかわ陽子です。

寄席の灯をいつまでも絶やさぬよう、「100年先の演芸のために」現代でできることを形にしました。

なぜ、この『寄席つむぎ』が100年先の演芸のためになるのか?このご説明と、私の『寄席つむぎ』にかける思いをこの記事ではお伝えします。

ふじかわ陽子は何者か?

まず自己紹介をします。私は平成13年4月入門の元上方講談師で、令和元年9月10日に廃業しました。理由は病気です。12年療養生活を送り、もうプロとしては通用しないだろうと。

再び高座に上がることを希望に治療に励んできましたが、仕方がありません。しかし、私にはもう一つ「夢」があったのです。

それが、この『寄席つむぎ』です。

入門して諸先輩方の高座や楽屋での様子を見るにつけ、これはいずれ形に残さなくてはならにと強く思っていました。一度、試みたことがあるのですが、諸事情があり断念。

その後、15年以上の時を経て、やっと形になったのです。協力してくださる芸人さんたちには、感謝の気持ちでいっぱいです。

私が強く「残さねば」と思ったものとは、芸人さんたちの「経緯」です。

寄席とは一つの結果に過ぎない

お客さんは客席で落語や講談を楽しまれていますよね?芸人1人につき15分から30分の芸を披露しています。

芸人はこの15分から30分の高座のために、実に多くの時間を費やしています。稽古だけではありません。感性を磨くために、様々な芸能・芸術に触れることもあります。

先輩方や仲間との交流も感性を磨くために必要なことです。雑談の中から新しいくすぐりが生まれ、面白いマクラも作られていきます。

途方もなく膨大な時間をかけ、15分から30分の高座が作られているのです。

私は、寄席という「結果」だけでなく、そこに至る「経緯」にも目を向けてもらいたいと考えています。いわば、【寄席の工場見学】です。

寄席によって高座の出来が違うのは、この「経緯」が違うから。経緯こそが、芸の本質ではないでしょうか。

これを読者であるあなたと一緒に考えていきたいのです。

経緯を残すべき理由

先述した通り、私は「経緯」こそ芸の本質だと考えています。「経緯」なくして高座という「結果」はありえません。

今後、もし何らかの理由で演芸が廃れたとします。何も手を打たないままだと、落語や講談の型だけが残り、これをなぞることが「演芸」「寄席」とされるでしょう。

そのようなことが起きたら、演芸を大切にしてきた先人に申し訳が立ちません。

そうならないように、私は「経緯」を言葉にして未来に遺したいのです。これがあれば、安易に型をなぞる高座はなくなると信じています。

戦後、上方落語四天王は、落語の復興に心血を注ぎました。私では想像もつかないようなご苦労もあったでしょう。再び、同様のことが起きないとは限りません。

100年先の演芸のために、私はできることをしたいのです。

高座の上と下とではできることが違う

私は二度と高座に上がることはありません。趣味で講談をすることもないでしょう。それでも、私は演芸を大切に思っています。

高座に上がらなくても、大切にできる方法があるはずです。それが、この『寄席つむぎ』の開設です。

寄席での芸は、芸人の出番が終われば消えるものです。消えるからこそ瞬間を楽しめといえます。これを形にするのは、芸人の仕事ではありません。形にするのは、裏方の仕事です。

私は現在、メディアコンサルタントの肩書きで、中小企業の広報相談に乗ったり広告を作ったりしています。いわば裏方の仕事に就いています。

その私なら、消えていくはずの芸を形にできるはずです。自分も高座に上がっていたからこそ分かることもあります。

高座の上と下、できる仕事は違います。しかし、立場は違えど演芸・寄席を守るという志は同じです。

私は高座の下から寄席を守っていきたいと考えています。

寄席つむぎ開設のもう1つの理由

この『寄席つむぎ』を開設した理由は、もう1つあります。

それは私の完全な社会復帰です。

私は大学を卒業してすぐに入門しました。ですから、私は芸人か病人にしかなったことがないのです。まともな社会人経験はありません。

今の状態は新社会人と同じです。まあ、フレッシュさが消えて加齢臭が漂う42歳ですが。

私の「社会」とは演芸界だけでした。その社会から外に急に飛び出しては、恐らく生き残ってはいけません。再び病に倒れる可能性もあります。

そうならないよう、演芸界に接点を持ちつつ世間感覚を取り戻したいとも考えています。

10年以上、在宅でしか仕事をしていない私です。『寄席つむぎ』も色々と不手際があるかもしれません。その時はご指摘してやってください。

「おもしろかった」「楽しかった」という応援もいただければ、励みになります。ご協力いただけると幸いです。

さあ、笑っていこう!

不安定な社会情勢の昨今、思わず愚痴の一つもつぶやきたくなるもの。それでも笑っていきましょう。私たち日本人には寄席があります。笑う門には福来るの精神で、常にニコニコしていきましょうね!

私も笑っていこうと思います。引きこもりらしく「ニーッと」ね。お後がよろしいようで。