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昭和の落語ブームと第2回大蔵亭?!桂枝女太師匠にインタビュー!

ふじかわ陽子

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天満天神繁昌亭で2020年9月23日に開催される「第2回大蔵亭」。関西大倉高等学校出身の落語家・桂枝女太師匠、桂枝光師匠、笑福亭智丸さんの3人が出演される、いわばOB会です。

「第2回大蔵亭」開催にあたり、出演者の中で最もキャリアが長い桂枝女太師匠にインタビューを行いました。開催の裏にあったのは、昭和40年代の落語ブーム?

見どころや楽しみ方をじっくりうかがいました。お楽しみください!

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関西大倉高等学校はどんな学校?

――大蔵亭のお話をうかがう前に、枝女太師匠をはじめとする出演者の皆さんの母校・関西大倉高等学校について教えていただけないでしょうか。

枝女太師:今でこそ、ええしのボンが通うかしこの学校(※良家の子息が通う賢い学校)ですが、私や枝光くんが通っていた昭和40年代後半は「関西ぼんくら高校」といわれるぐらいの学校で。

――え?意外です。私(昭和52年生まれ)のころには、すでにかしこの学校でしたが。

枝女太師:学校の方が企業努力したんでしょうな。

――それでも意外です。松下幸之助の出身校なのに。

枝女太師:関西商工学校と大阪大倉商業学校が合併する前の話でしょ。昔の話。私ね、中学のころから落語にハマっていたんですよ。勉強なんかしやしない。成績なんて最底辺。そんな私が入れた学校ですから。

――えー!

枝女太師:そのころは空前の落語ブームで、テレビでもラジオでも落語番組が毎日のようにあったんです。ラジオなら録音はボタンひとつで簡単ですが、テレビは大変。スピーカーのところまで電話帳を重ねて録音機を持っていって、家族に「しーっ」と言いながら録音をせんならん。

――勉強するヒマはないのですね(笑)。

枝女太師:全然してませんね(笑)。落語の音源はふんだんにありますから、そればっかり聞いていました。

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関西大倉高等学校・落語研究会の先輩後輩

枝女太師:落語ブームが続く中、高校に進学して落語研究会に入部しました。一年後輩が枝光くんです。そのころは高校落研が花盛りで。

――智丸さんが在学中にもあったのでしょうか?

枝女太師:もうなかったようですね。私と枝光くんが卒業して、数年後になくなったようです。今はもう高校落研はほとんどないと思います。

――そういえば、桂米左師匠も高校落研出身とうかがっています。

枝女太師:彼は私の6つか7つ年下だったかな。もしかすると、彼が最後の高校落研出身者かも知れませんね。

――落語ブームが去ると共に、高校落研も衰退といった感じでしょうか?

枝女太師:そうですね。私が入門した途端に、落語ブームが終焉を迎えましたから。タレントを目指して落語家になったわけではありませんが、落語をしつつあわよくばは思っていたのに残念です(笑)。

――当時、高校落研はどれぐらいあったのですか?

枝女太師:何校かな。高校落研ばかり集まった「上方落語寄合会」というものがあって、私が6代目の会長だったんです。この時は10数校参加していました。

――上方落語寄合会とは?

枝女太師:浪花高校の落研が提唱してできた会です。今の笑福亭鶴瓶師が在学中から「やろう」と言っておられたようです。鶴瓶師が参加する前に彼は卒業したかもしれませんが。

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落語ブームがもたらしたものは質の低下

枝女太師:いや、ほんと落語ブームはすごかったですよ。どの局も落語番組を持っているほど。月亭可朝師、笑福亭仁鶴師、うちの総領の桂三枝師。ザ・パンダも人気でしたね。それでも落語家の人数が50人ほどだったから、ベテランだけでなく入ってネタを2席3席覚えたような新人もラジオで喋らせてもらえる。猫も杓子もという状態で。

――本当にすごい時代だったんですね。

枝女太師:これが落語ブームを終焉に導いたものでしょうな。落語家なら誰でもいい、落語なら何でもいいとなってしまったから、質という面で追いつかなかった。そうなると、お客さんもガッカリしてしまう。

――上方落語、不遇の時代の到来ですね。

枝女太師:そうですね。昭和52年から天満天神繁盛亭ができる平成18年まで、これが続きました。

――私が生まれてからずっと、本当にお客さんがいませんでしたよね……。

枝女太師:それを経て、今は地味なブームだと思うんです。じっくり落語に取り組めるから、質が上がる。そうすると、お客さんも「また行こか」となってくれる。落語ブームのころは知名度を上げることが目的になっていたように感じますね。それに腕がついていっていたかと考えると疑問です。

――今は落語なら何でも良いというわけでなく、この人の落語が聞きたい!という感じになっている印象を受けます。

枝女太師:今は若手でもしっかりやってますからね。繁盛亭のおかげで底上げされた。それに、お客さんのレベルも上がっている。ちゃんと聞いてくれます。

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様々な時代を経験した枝女太師と枝光師、二人に見守られる智丸さん

――大蔵亭の出演者の一人である枝光師とは、ずいぶん長いお付き合いになるのですね。

枝女太師:そうですね。高校の時からですから。同じ時期にがんばっていた二人が、こんなにもキャラクターが違うというのを、大蔵亭で見ていただければと思います。

――その二人に見守られる智丸さん?

枝女太師:そうですね。

――プレッシャーでしょうね。自分の父親と同じぐらいの年齢の先輩と一緒ですから。

枝女太師:まあ、彼ならやってくれるでしょ(笑)。次回は智丸くんがトリです。

――え?彼、今入門7年目だったような……。

枝女太師:まあ、彼ならやってくれるでしょ(笑)。ああ、そういえば規約で芸歴10年経たないと繁盛亭を貸してもらえんな。ま、借りるのは私か枝光くんがやりますんで。

――プレッシャーに打ち勝つ智丸さんが見どころかも知れませんね。

枝女太師:発起人の枝光くんは、関西大倉高等学校OBが3人にまるまでじっくり待ったんです。智丸くんにはがんばってもらいましょ(笑)。

繁昌亭でお待ちしています!

今回はじっくり桂枝女太師匠にお話をうかがいました。あっという間に楽しい時間は過ぎていき、大蔵亭への期待値が膨らむばかり。

第2回大蔵亭は天満天神繁昌亭で9月23日18時半開演です。このご時世ですので、ご面倒ですがマスク着用でお越しください。お待ちしています!

第2回大蔵亭

日時:令和2年9月23日(水)18時30分開演(18時開場)

会場:天満天神繁昌亭(大阪市北区天神橋2-1-34)

木戸銭:前売り2500円、当日3000円(全席自由席、整理券順入場)

チケット販売所:チケットぴあ・セブンイレブン(Pコード597-700)

        繁昌亭チケット窓口(TEL06-6352-4874)

お問い合わせ:平成開進亭080-7000-6403

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