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大砲の育て方~マグナム小林の二死満塁!:マグナム小林

マグナム小林

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野球の試合で心躍るのはホームラン。では、このホームランを打つためにはどのような練習をするのでしょうか?マグナム小林先生に解説をしていただきました。技術と並んで大切なのは自信のよう。プロ野球で取り入れられているホームラン打者「大砲」の育て方とは?

今回もマグナム小林先生の筆は冴えています。じっくりお読みください!

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大砲の育て方

プロ野球選手のプロに入団してからの育て方は千差万別あると思うが、こと、大砲の育て方に関しては、あまり奇をてらった事をしてうまくいくケースは少ない。

今、日本で大砲というと、西武の山川、ヤクルトの村上、巨人の岡本などが代表的だと思う。特に大砲を育てるのがうまいのが西武。古くは秋山、最近では中村、そして山川。

西武の育て方には一つの法則がある。まず、二軍で数多くの打席に立たせる。そしてホームランもさることながら、ある程度確実性がついたら、すぐに一軍に上げる。二軍にいる期間は大体、2年くらい。それ以上、二軍に置いておくと二軍の投手の球に慣れてしまって、一軍の投手の球に対応出来なくなってしまう。

一軍に上げたら、すぐにスタメンで使う。その時、出来るだけ負担にならないように下位打線に置く。そして、どんなに打てなくても使い続ける。打てなくてすぐに代えてしまうと、結果を気にしすぎて、打撃が小さくなってしまう。

そこである程度、数字を残せるようになったらクリーンアップを打たせる。これもあまり下位に長く置くと下位の攻め方に慣れてしまい、クリーンアップに置かれた時に対応出来なくなってしまう。

もう一つ大事なのは、ポジションは出来るだけ打撃に負担にならないポジションで極力いじらない。秋山さんはサードからセンターに行ったが、むしろ秋山さんにはその方が楽だっただろう。

高卒だとじっくり育てるので、トータルのスパンが5年くらいだが、大卒社会人だと3年くらいになる。唯一の例外は清原。まあ、清原はすべての意味で別格だったので。この育て方は村上や岡本もほぼ同じである。あの世界の王だって4年かかった。

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マリーンズの日本人野手がなかなか育たないのは、どこか上記の事が当てはまらない部分があったからではないか。安田は一軍に上がっていきなり四番を打たされたが、結果を気にするあまり打撃が小さくなってしまった。

平澤はショートから外野に行ってまたショートに戻った。私は平澤の打撃を生かしたいのなら、外野で良かったと思う。藤原は上位打線に上げるのが早かったような気がする。打てても打てなくても、もう少し下位で使い続ければ、もう少し早くモノになったと思う。

大砲に限らず、若手の野手を育てるには、慌てない、ブレない、過度な責任を与えない、この3つが重要だと思う。

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