大阪・難波駅より南海電鉄(高野線・急行電車)で所要約20分、和歌山方面に南下したところにある、北野田駅。
一ヶ所のみの改札を出て道なりに左側に進むと、アミナス北野田というビルにつながる通路に出る。
そのビルの3階にある堺市立東文化会館の研修室で、毎月第一水曜日の夜、北野田出身の落語家・笑福亭喬介師匠主催の落語会が行われている。
この日の会は喬介師匠が落語二席、ゲストお二方(落語家、講談師)は一席ずつという構成だ。
暑さ和らぎ、お出かけしやすい季節の夜の落語会
取材させていただいたのは、開催91回目を迎える9月7日(水)。
台風の影響で、涼しい風の吹く夜だった。
開場時間である18時半になると、ドンドンと勢いよく一番太鼓が鳴り、続々とお客様が受付に並んでやがて開演19時を告げる出囃子へとつながる。
開口一番は笑福亭呂翔さん。
同じくゲストの旭堂南龍先生とは、高校の先輩後輩の間柄。
マクラは以前負った怪我の話。職業と怪我の関係に、お客さん爆笑!
落語は「江戸荒物」。
<あらすじ>商売の為に江戸っ子になろうとする、なにわ男のてんやわんや。
江戸っ子気取りの男と、「ぬ~」面白かった!
<小耳情報>踊りの名手でもある呂翔さん。お祭りでは、自ら神輿に乗り、見事な舞を披露されています。
二席目は笑福亭喬介師匠。
呂翔さんのマクラを受けて、ご自身の怪我をマクラに。怪我にまつわる意外な顛末にお客さん爆笑。
落語は「宿替え」。
<あらすじ>引っ越した先で、おっちょこちょいの男が起こす珍騒動。
引っ越ししてきた男ののろけぶりが、少々気持ち悪くも面白かった。
<小耳情報>喬介師匠が現在参加されている松竹芸能気鋭の落語家ユニット「五楽笑人(ごらくしょうにん」
メンバー(敬称略):笑福亭鉄瓶、笑福亭呂好、笑福亭喬介、桂咲之輔、笑福亭生寿
大阪のみならず、東京でも落語会を開催されています!
公式INSTAGRAM https://www.instagram.com/goraku_shonin/
三席目は旭堂南龍先生。
南龍先生は、喬介師匠と同じ大学の先輩後輩の間柄だ。
講談は「一休地獄問答」
<あらすじ>一休禅師の元に、遊郭から届いた手紙の意味が分からないという男が訪ねてきた。
さて、一休禅師の回答はいかに?
もし私があの言葉の意味を尋ねられても、絶対に答えられないと思う。さすが一休禅師!
<小耳情報>
今年1月1日より此花千鳥亭(大阪市大正区)において、「365日千鳥亭」と銘打ち、
南龍師匠は講談師・旭堂小南陵先生と共に講談・落語・浪曲を組み合わせた1日3席の会
(開催時間:午前11~12時)を12月31日まで開催中!
此花千鳥亭HP https://www.konohana-chidoritei.com/365/
トリネタは、あの騒動!
南龍先生の後、中入りを経て、トリは喬介師匠。
落語は「算段の平兵衛」
<あらすじ>村で起きた事件について、「あの人ならば」と、村人が次々と平兵衛に相談にやってくる。
罪が回りまわって己の元へ。悪いことはしたらあかんなあと、つくづく思いました。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
終演後、集合写真を撮らせていただきました。
次回の北野田寄席:
10月5日(水)18時半開場 19時開演
場所:(アミナス北野田内)堺市立東文化会館 3階 出演:笑福亭喬介師匠 (ゲスト)笑福亭風喬師匠 (開口一番)桂弥っこさん
古典落語を素敵なお囃子の音色とともに味わえる、素敵な会です♪