日本プロ野球名球会への入会資格は、投手として通算200勝利以上、または通算250セーブ以上を記録している。もしくは、打者として通算2000安打以上とされています。しかし、この成績に届かなくとも、入会できることがあります。それは「特例」の存在です。
今年初めて特例を使い、上原浩治さんと藤川球児さんが入会されました。こちらについてマグナム小林先生は思うことがあるのだそう。それは…。
マグナム小林先生の意見をどう思われますか?ご意見をお寄せくださいね。
名球会について思う事
上原浩治さんと藤川球児さんが、特例での名球会入りが決まった。私は大賛成である。特に上原さんの100勝100セーブ100ホールドは、今後恐らく誰も出来ないであろう記録だと思う。
2000安打と200勝どちらが達成しやすいかといえば、間違いなく2000安打だと思う。なぜなら安打数は試合の勝敗には関係ないし、投手の勝ち星は投手だけの力ではなし得ない記録だから。
そういう意味では200勝と2000安打というのはかなり大雑把な基準ではあるが、200勝という基準自体は変えないで欲しい。過去の200勝した投手の尊厳に関わると思うので。その上で250セーブのように基準を足すのはありだと思う。
今までの達成者が300を超えてるので、私は300セーブの方が良いと思ったが、案外250をクリアするのもしんどい状況。というのは、クローザーは、最近でこそ、山崎や栗林、松井、大勢のように入団当初からクローザーをやる投手もいるが、多くは中継ぎ、セットアッパーを経てクローザーになる。中継ぎやセットアッパーの時期が長いとクローザーをやれる期間が短くなり、なかなか到達しないのだろう。なので今回の藤川のようにホールドも入れてという考え方は私は賛成である。
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もう一つ言うなら、私は100勝100セーブを達成した投手も入れて欲しい。上原もそうだが、100勝100セーブする投手は、エース級の力がないと達成出来ないし、先発だけしていれば200勝出来たかもしれないが、チーム事情でやむを得ずクローザーをやっていたという投手も少なくない。
あとは勝敗に関係なく積み重ねられる記録として、2000奪三振も入れて欲しい。本格派投手でないと達成出来ないのではと言われるかもしれないが、過去には200勝出来なかった星野伸之さんや三浦大輔さんのような技巧派も達成してる。200勝に惜しくも届かなかった投手の救済も含めてこの基準はぜひ入れて欲しい。
そもそも勝ち投手の権利も5回以上投げて、その試合に勝ったら、その後の展開に関係なく勝ち投手にして欲しい。リリーフ投手が追いつかれて、その後、味方が再逆転したら、打たれたリリーフ投手に勝ちが付いたりするのはおかしい。私が言ったような勝ち投手の権利になっていたら、恐らく170勝以上の投手は皆、200勝に届いただろう。
特例はあっても良いが、特例ばかりになると名球会の価値の低下を招くので、今の野球に即した基準、特に投手に関しては明確な基準を作って欲しい。
