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ボールとバット~マグナム小林の二死満塁!:マグナム小林

マグナム小林

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プロ野球のみならず、高校野球などアマチュア野球でも取り上げられるボールとバットの問題。現代と昔では雲泥の差があります。マグナム小林先生はこのボールとバットの性能の差について疑問を抱いておられるのだそう。それは…?

読めば今まで以上に野球が楽しくなること間違いなし!マグナム小林先生の温かい野球の愛を感じてください。

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ボールとバット

野球でよく問題になるのがボールとバットの反発力。俗に言う飛ぶボールや飛ぶバット。これも時代でいろいろと変わって来ている。

昔は今に比べて球場が狭かったとはいえ、ボールもバットも今ほど飛ぶものではなかった。なので、昔の王さんや野村さんの記録を一概に球場が狭かったからで片付けてしまうのは早計な話だと思う。むしろ、飛ばないボールとバットでよくあれだけの記録を残せたと思う。

75年頃からボールが飛ぶようになり、圧縮バットという反発力の強いバットが使用されるようになり、飛躍的にホームラン数が伸びた。圧縮バットは1981年に使用が禁止となったが、ボールの方は相変わらず飛ぶボールだったので、大きなホームラン数の減少はなく、1985年の阪神日本一が一つの頂点と言えるだろう。ホームラン数のベストテンの大半はこの時代に活躍した長距離打者と言える。別にその時代の選手が技術がなかった訳では無いが、ボールやバットの恩恵に預かったのも確かである。

この流れが変わるのがドーム球場の登場。ドームがどうというよりは球場が広くなり、それに相まって、ボールも以前ほど飛ばなくなったので80年代後半から90年代前半にかけてはホームラン数は減少した。この時代に活躍した秋山、清原あたりは10年前だったらもっと打ってたかもしれない。

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90年代後半から再びボールが飛びだし、四番打者を揃えた巨人やいてまえ打線の近鉄のようなチームが対等してくる。

00年代後半からその反動か、またボールが飛ばなくなり、2011年に反発を抑えた統一球でホームラン数が激減する。そんな中、46本のホームランを打った中村剛也は、ある意味、今年の村上以上の価値があったと思う。

統一球は不評で2年で廃止されたが、メーカーを統一して、球団によるボールバラつきをなくした事に関しては評価して良いと思う。統一球廃止後も以前ほどボールは飛ばなくなり、今年に至っては、統一球の頃並みに飛ばなかったと言える。

もちろんボールが飛び過ぎるのは問題だが、ある程度飛ばないと日本人はどうしてもバントや走塁に頼ったセコい野球の方に向かってしまう。ファンとしては飛ばないボールでもそれをスタンドに放り込むくらいの気持ちでやって貰いたいのだが。実際、日本のボールが飛ぶ頃にメジャーに行った岩村や井口、城島などは活躍出来たが、それ以降は大谷を除いて、なかなか活躍出来ていない。

これはアマチュアにも同じ事が言える。ボールやバットが飛ばなくなるからといって、セコい野球にならず、村上や大谷のような世界に羽ばたく選手を作るという強い志を持って指導して欲しい。

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