この「寄席つむぎ」の代表、ふじかわ陽子の講演会が、2023年5月19日(金)に開催されます。会場は兵庫県揖保郡太子町の丸尾建築あすかホール・ミニシアター。開演は14時です。
さて、どんな講演会になるのでしょうか。チラシを見ていきましょう。
出口のないトンネルに明かりを

こんにちは、ふじかわ陽子です。この度、社会福祉法人あすか会の施設長である岡本功さんからお声がけをいただき、引きこもり生活と社会復帰に関する講演をさせていただくことになりました。
元々喋りの仕事をしているので有難い話ではあるのですが、テーマが「引きこもり生活と社会復帰」であるため私にとってリスクが大きいものです。ようやく対外的に「普通の人」と思ってもらえるようになった矢先ですから。有名サイトで記事を書かせていただいたり、セミナー講師をさせていただいたりと、わりと仕事も順調にいっています。
そんな世間に向かってドヤ顔を見せつけている人物が、社会から蔑まれ石を投げられて当然だと考えられている「引きこもり」だと分かったらどうでしょう。今まで通り付き合ってくれる人はいるでしょうか。取引先は減ってしまわないでしょうか。
現在、付き合いのある人はまだしも、今後私と取引をしたいと考える企業は減るでしょう。「引きこもり」というワード以上に、「体調に不安のある人」と知られるのがリスクなのです。こんな人に大切な仕事を任せることは、まぁありません。私でも少し考え込んでしまいます。
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それでも今回、お話させていただくのは、悩んでいる方がとても多いとうかがったからです。私と同じく双極性障害2型でほぼ寝たきり状態だったり、今まで元気だった子供が急に不定愁訴に陥り不登校になったり。解決の糸口が見えず、当事者のみならずご家族も真っ暗なトンネルの中に閉じ込められている状態。
私もそのトンネルの中にいた人間です。抜けられたからといって、今もなおトンネル内にいる人達を見捨てるわけにはいきません。見捨てることは、心無い人と一緒に引きこもりを蔑み石を投げつける行為と同然だと感じました。
今回の講演で、トンネルに少しでも明かりをお届けできればと考えています。
医学的なことはお話できませんが、社会復帰までのゴール設定や日常生活の送り方をお伝えする予定です。ただ、私は社会復帰まで12年かかったので、順調に色々できたわけではありません。不器用ながらもコツコツ前進していった結果だと思います。
引きこもりは現状、社会を拒絶し社会から拒絶される存在です。しかし、蔑まれる存在であってはなりません。人間としての尊厳を思い出しましょう。
5月19日、お待ちしています。
他の地域でもお声がけいただければ、どこへでもうかがいます。お問い合わせください。
【講演会】私、講談師を辞めました~12年の引きこもり生活と社会復帰
日時:令和5年5月19日(金)14時開演(13時半開場)
会場:丸尾建築あすかホール・ミニシアター
料金:無料(先着70名)
お申込み:社会福祉法人あすか会(担当:岡本)
TEL:079-275-2281 FAX:079-277-2049 mail:okamoto@asuka-kai.jp