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オリックスバファローズ、パ・リーグ制覇!~マグナム小林の二死満塁!:マグナム小林

マグナム小林

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今年も盛り上がったプロ野球。パシフィック・リーグを制覇したのは、オリックス・バファローズでした。3年連続の優勝に、王者の貫禄を感じさせます。

この優勝をマグナム小林先生に分析していただきました。強さの源はこれ?

今回もマグナム小林先生の筆が冴えています。じっくりお読みください。

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オリックスバファローズ、パ・リーグ制覇!

言い方は悪いが、去年、一昨年のバファローズの優勝は、他のチームがコケて転がりこんできたタナボタ的な部分がなきにしもあらずだった。ただ、終盤の肝心な場面で力を発揮したのも事実ではあるが。

ただ、今年に関しては、7月以降は完全な一人旅になってしまった。

パ・リーグの他球団と決定的に違うのは、山本由伸という絶対的なエースがいる事。絶対的なエースがいるという事は大きな連敗をしない。千賀が抜けたホークスが12連敗したのがいい例。ホークスは結局、千賀の穴を埋められなかった。マリーンズも佐々木が離脱してから1ヶ月は何とか保ったが、9月は完全に失速した。

イーグルスも則本が全盛期ほどではない。ライオンズの髙橋光成や今井、ファイターズの上沢、伊藤などは、今後、絶対的なエースになる可能性はあるかもしれないが、まだその領域には達してない。逆に言えば、バファローズ投手陣がいくらいいと言っても、宮城や山崎、田嶋が山本ほどかと言えばそういう訳でもない。山本由伸は日本球界で唯一無二の存在である。

リリーフ陣も他のチームに比べるとストレートのスピードが5キロ増し。これはタイガースにも言えるのだが。バファローズの投手陣は北川雄介氏の影響も大きいと思うが、とにかく身体がガッチリしてる。他のチームの投手と身体が一回り違う。これでは敵わない訳だ。

打線は吉田の穴がどこまでかと思ったが、森がほぼ埋めたし、中川、頓宮が1年間ほぼフルに活躍し、クリーンアップがガッチリ固まった。そんなチームはパ・リーグで他にない。ホークスにしたって柳田、近藤の二人で止まってしまう。特に頓宮の打撃開花は大きかった。元々、打撃には定評があったが、当人も首脳陣も変に捕手に未練を持たず、打撃に専念させたのが良かったのだろう。他球団でも打てる捕手は結構いると思うが、なかなか試合に出られない選手がいるが、積極的に他のポジションにコンバートさせてやるべきだと思う。

捕手の若月の存在も大きかった。森が入団して腐ってしまってもおかしくないところを、しっかり捕手としての仕事をして森が故障した時以外でもマスクを被る機会が多かった。森が故障しても戦力ダウンがなかったのは大きかった。

同じく2連覇していたスワローズが下位に沈んだように、緊張感を持続させるのは本当に大変な作業だと思うが、バファローズの首脳陣がしっかり手綱を締めたのは素晴らしい事。これは目に見えないが、もっと評価されていいと思う。

今年のバファローズは本当に強かった。この一言に尽きる。

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