このたび、第15回いかなごのくぎ煮文学賞において、拙作「石碑と鳴くカラス」が「いかなごのくぎ煮振興協会賞」を受賞いたしました。
受賞作は、神戸市長田区で偶然見つけた「いかなごのくぎ煮発祥の地」の石碑を題材にしたエッセイです。

私は長年、演芸や地域文化に関する取材・執筆を続けてきました。しかし今回の受賞を通じて、改めて「記録を残すこと」「記憶を残すこと」の大切さを考えさせられました。
選評では、
「石碑も、この文学賞も、人々の営みを記憶にとどめるという意味がありますね」
という言葉をいただきました。
この言葉を読んだ時、真っ先に思い浮かんだのが『寄席つむぎ』です。
落語家さんへのインタビュー、地域に根付く落語会の取材、演芸に携わる方々の思いを記事として残すこと。私が『寄席つむぎ』で続けている活動もまた、人々の営みや記憶を未来へつなぐ仕事なのだと感じました。
今回の受賞は、私一人の力でいただいたものではありません。日頃から記事を読んでくださる皆さま、取材にご協力くださる演芸関係者の皆さま、そして『寄席つむぎ』を支えてくださる全ての皆さまのおかげです。
心より感謝申し上げます。
これからも演芸と地域文化の魅力を記録し、次の世代へ伝えていけるよう、一つひとつの記事を丁寧に積み重ねてまいります。
今後とも『寄席つむぎ』をよろしくお願いいたします。
2026年6月
寄席つむぎ
ふじかわ陽子




