7月4日(土)に開催される「高槻100年らくご」のナビゲーター役でもある桂小梅さんに、第1回のテーマである「旅」にちなんだエッセイをご寄稿いただきました。
地方に仕事や撮影旅行にもよく行かれる小梅さんの、思い出深い「旅」とはどのようなものだったのでしょうか?
じっくりお読みください。
「現代版、旅は道連れ世は情け」
数年前に香川県内で学校公演がありました。午前中には仕事が終わって、事務所の車で瀬戸大橋を渡り、岡山駅前のホテルにチェックイン。ありがたい事に次の日も岡山市内で学校公演があるからです。夜は打ち上げもあり、昼から夕方までは自由時間。
さぁこれから何をしようか・・・鉄ちゃんの習性ですかね?自然と岡山駅の方へ足が向いてしまいます。僕が好きな古い車両も乗り入れてるので、沿線で撮りたかったのですが、相棒のカメラは家でお留守番。
そこで考えたのが、やって来た電車に飛び乗って目的地を決める当てのない旅を思い付きました。
着いたのが高松駅。あれ?さっきまで香川県に居ったぞ・・・?笑
岡山へ戻るには早過ぎるので、高松港と土庄港を行き来する「高木さんフェリー」に乗船することに。
「高木さんフェリー」とは、小豆島が舞台になっているテレビアニメ「からかい上手の高木さん」の主人公 高木さん・西片くんなどのキャラクターがラッピングしたフェリーです。

2018年の放送開始からファンになり、それからは幾度なく聖地巡礼で小豆島へ渡るほどのアニヲタに・・・まさかアニメに興味が無かった人間がハマるとは思いませんでした。
旧Twitterに「今から高木さんフェリーに乗って小豆島へ渡ります」と書き込みをしたら、それまで面識のない方からリツイート(※現在のリポスト)で拡散してくれました。
アニメの力は凄いなと圧倒されていたら、その方からメッセージをいただいて、小豆島に住んでいる高木さんファンに「小梅さんが何時何分の高木さんフェリーに乗船しているので港で迎えてあげてください」と何人かに声掛けしましたので、と。
すると、土庄港で高木さんファンが四人でお出迎え。その中にはテレビ番組「マツコの知らない世界」に取り上げられた方も。
30分という短い間でしたが楽しい思い出になりました。
ただこれだけでは終わらないのが旅の面白さで、多方面に声をかけてくださったOさんにお礼のメッセージを送ると、返ってきた文面を見て、さらに驚きました!
大阪市内にある鉄道模型屋で働いていて、僕と同じ松竹芸能に所属している代走みつくに師やコンチェルトの池水師のライブを手伝いに行ったり、一緒にオリックスの試合観戦に行ったりしている仲でした。親類が住んでた小豆島の家へ時々帰ってるそうで、高木さんファンとも交流があるとの事。
鉄道に芸人に野球にアニメと、こんなに共通の話題がある人は、まぁ滅多に居ません。親交を深めてまいりましたが、ついこないだ小豆島で趣味のツーリング中に持病で倒れられて、帰らぬ人に・・・
信じられません。
あれから小豆島へは行けてないので、故人を偲びに夏には出掛けたいと思います。

第1回高槻100年らくご
日時:令和8年7月4日(土)、13時半開演(13時開場)
会場:クロスパル高槻 8階イベントホール(高槻市紺屋町1−2)
出演:桂小梅、林家染八、桂結女花
ゲスト:桂春若、淀川三十石船舟唄大塚保存会
料金:一般予約2500円、一般当日3000円、30歳以下1000円
お問い合わせ・ご予約:event@yosetumugi.com 090-3940-0327
主催:寄席つむぎ
後援:高槻市、(公社)高槻市観光協会


