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格闘技的わたしの日常~虚しき抵抗~神田春陽

寄席芸人コラム
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プロレスを始め格闘技全般が大好きな神田春陽先生、コロナ騒動で格闘技の興行ができなくなると胸を痛めておられました。濃厚接触がNGな昨今、どうすれば選手や興行主、そしてファンが格闘技を楽しめるのか…。

春陽先生が下した苦渋の決断とは一体なんだったのでしょうか?今回も春陽節が光っています。頭の中で張り扇の音を「パパン」と響かせながらお楽しみください!

虚しき抵抗

前号にはアフターコロナの興行に対する不安を書いてみた。

特に大好きなプロレス・格闘技には文字数を使ったと思う。何しろリング上も濃厚接触、客席も濃厚接触、濃厚接触なしに成り立たないのだから……。関係者の苦労を思うと自然に目頭が熱くなる(半分ウソ)

そんな思いを込めた原稿を藤川女史(※寄席つむぎ運営部)に郵送した三日後、何とWOWOWでUFC(世界最大の総合格闘技団体)の興行を生中継しているではないか!

当然無観客、しかし選手は血みどろ汗まみれ。私は自分で勝手に格闘技系の興行は無いと思い込み、放送のチェックをしていなかったのだ。オーッ、何てコトニシキ!

そう、私が送った原稿は水の泡となったのだ。

確かにUFCのように世界的な団体は放映権料というBIGな収入があるから、無観客で興行をしても問題が無いのであろう。

かえって無観客の方が興行としては楽かもしれない。放映権料も上がるかも知れない。団体としては収益の柱はコロナ前から放映権になっていたのであろう。

日本でもDAZNなるものが現れ、日本のスポーツを根こそぎ中継するようになった。

少なからず私にはインターネット中継には嫌悪感のようなものがあり、せめてもの抵抗としてスカパーなどでスポーツ観戦をしていた。

ところが、アッという間に私の観たいスポーツは姿を消してDAZNに移っていく。きっと放映権料も高額な物だろう。

スポーツ中継を売りにしていた放送局は、あれよあれよと言う間にスポーツバラエティの放送局になってしまった。こうなってしまっては私には用が無い。

私はスカパーのスポーツセットを解約した。

こうして外堀を埋められるよう追い詰められた私は、断腸の思いでDAZNに加入したのである。

加入に当たってはまず、スマートTVなるものに買い換え、パソコン画面ではなくTV画面でDAZNを視れるようにした。この副産物としてYoutubeもTVで視られるようになった。今では快適なYoutubeライフを過ごしている。

スポーツにしても、Jリーグ、海外サッカー、プロ野球、メジャー等たくさんのコンテンツがあり、特に私は海外サッカーを観るのだがイングランド・プレミアリーグを始め主要国のリーグは全て観ることが出来て、いつなんどきでも再放送を見ることが出来る。

「実に素晴らしいではないか。なぜもっと早く加入しなかったのか」後悔の念が私の胸をいっぱいに満たした。

それからと言うもの、暇つぶしツールを手に入れた私は充実した日々をすごしていた。

そんなところにこのコロナ騒動である。画面から観客が消えた。次に選手が消えた。ついにはプロスポーツが消えた。

そしてDAZNに残った物は『キャプテン』『タッチ』『キャプテン翼』と言ったスポーツアニメであった。確かにスポーツといえばスポーツである。看板に偽りはない。

「めざせ、カッちゃん甲子園」

「南を甲子園に連れて行く」

高校球児たちが聞いたら腹ワタ煮えくり返るかも知れない名台詞、名場面が連発されている。

私の頭の中にも中学生、高校生の頃の事が蘇っていく。

「悪くない、これはこれで素晴らしい!」

こんな思いを胸に抱いて、私は静かにDAZNを解約した。

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張り扇片手に高座で戦う春陽先生から、これからも目が離せません。

春陽先生はTwitter(https://twitter.com/shunyo5963)も日々更新中。こちらも要チェックです。

執筆者
神田春陽

昭和46年神奈川県横浜市に誕生
平成12年10月神田すみれに入門、平成18年4月二ツ目昇進、平成26年10月真打昇進
豪快で力強い語り口の中にある繊細さが魅力の講談師。王道の講談講釈であるにも関わらず、垣間見えるサブカル的な雰囲気を好むコアなファンが多い。酒は一切飲めないが、ゴールデン街を根城とする。『犬神家の一族』の登場人物の中では、佐清が好き。

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