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さいかい~麗しのタカラヅカ~桂春雨

桂春雨

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自粛要請で公演中止になっていた寄席も徐々に開催されるようになりました。そして、宝塚歌劇団もまた公演再開です。その喜びを桂春雨師匠につづっていただきました。この喜びを一緒に味わいましょう。

ファンしか知らない符丁もこっそり教えていただいています。そう呼ぶんだ…。

それでは桂春雨師匠の『麗しのタカラヅカ』第3回の開幕です。お楽しみください!

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さいかい

みなさん、ようこそ『麗しのタカラヅカ』へ。ご案内役の桂春雨です。

今回で、もう3回目ですので、そろそろ『宝塚歌劇』のことを書きたいと思います。

ご多分に漏れず、宝塚歌劇もコロナウイルスの影響で永らく公演を中止しておりましたが、7月17日から花組『はいからさんが通る』で宝塚大劇場での公演が再開されました。

本作品は、花組新トップコンビ・柚香光(ゆずかれい)さんと華優希(はなゆうき)さんの大劇場お披露目公演です。

本来でしたら3月13日が初日の予定でしたので、約4ヶ月遅れでの初日です。

ソーシャルディスタンスの関係で、席は一つおきで今までの約50%の人しか観劇出来ず、ただでさえ取りにくいチケットがさらに取りにくくなってしまいましたが、再開されたことはとても喜ばしいことです。

『はいからさんが通る』と聞いて「あれっ」と思う方もおられると思いますが、そうです、少女漫画の名作の、あの『はいからさんが通る』です。

『はいからさんが通る』が初めて宝塚歌劇で上演されたのは、2017年、シアター・ドラマシティと日本青年館での別箱公演でした(宝塚大劇場と東京宝塚劇場以外での公演を、宝塚ファンは別箱と呼んでいます)。

この時、伊集院少尉と花村紅緒を演じたのが、柚香光(当時は3番手スター)さんと華優希さんでした。

軍服姿が凛々しい伊集院少尉や、大正時代の女学生スタイルや洋装を着こなす紅緒(はいからさん)は宝塚歌劇にピタッとはまり、2人の出世作になりました。

手足が長く、細面でエキゾチックな顔立ちの柚香光さんは、まるで漫画から抜け出してきたかのようなビジュアルです。

以後、柚香光さんは「ポーの一族」のアラン役(大劇場公演、2番手役)、「花より男子」道明寺司役(こちらは別箱公演で主演)という、漫画原作の役でファンを魅了してきました。

そしてこの度、花組トップ就任にあたり、『はいからさんが通る』を再演することとなりました。

宝塚歌劇は基本的には新作主義(意外かも分かりませんが、宝塚の作品の8割以上は新作です)なので、新トップのお披露目公演で過去の主演作、それも大劇場以外での作品がふたたび上演されるのは、とても珍しいことです。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

柚香さんの得意分野を活かしつつ、原作ファンも呼び込んでトップお披露目を盛り上げようという歌劇団の考えだったのでしょうが、コロナウイルスの影響で座席が半分しか使えない状態になってしまい、それも叶わぬ夢と消えてしまいそうでした。

しかし、ここで朗報が入りました。宝塚歌劇団が『はいからさんが通る』をライブ配信することになったのです。これなら、劇場に足を運ばなくても、家で楽しむことが出来ます。コロナウイルス感染の心配をする必要もありません。

ライブ配信は、7月18日(これはもう終わってますね)と千秋楽の9月5日。千秋楽公演を映画館でライブ配信するのは今までもやっていましたが、自宅でオンデマンドで観ることが出来るのは初めてのことです。

私も自宅で観る予定ですので、みなさまもよろしければご覧下さい。視聴料は3500円で、B席と同じ値段でS席の臨場感ですから、お得感満載ですよ。

今回は宝塚大劇場の公演再開のことを紹介させて頂きましたが、次回は何を書きましょう。

みなさま、次回もぜひ見にいらしてください。

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