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後悔が原動力に?笑福亭里光師匠、インタビュー!笑福亭里光の落語会@江戸博

インタビュー
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上方落語家でありながら、東京で弟子修行をされた笑福亭里光師匠。上方落語家として落語芸術協会で初めて真打になった方です。2012年のことでした。

その笑福亭里光師匠の独演会が、11月14日江戸東京博物館小ホールで開催されるとのこと。真打昇進の前と後との心境の変化も交え、お話をうかがいました。

二つ目の時の後悔が行動を起こさせた

――独演会は真打昇進後から開催されるようになったと伺っていますが、二つ目のころはしようとは思わなかったのでしょうか?

里光師:二つ目昇進直後に、ある先輩から「自分の裁量でできる会は持っておいた方がいい」とアドバイスは受けていたんです。でも、僕は反発しちゃって。

――まっとうなアドバイスのように思えますが……。晴れて自由の身になるのですから、自分の会を持って、自分のお客さんを集める。

里光師:今と少し状況が違うんです。というのも、僕が二つ目に昇進した今から約18年前は全然お客さんがいなかった。会を開いたとしても、こんな状況でどんなことをしても無駄だと。

――いわれてみれば、大阪も東京も寄席に全然お客さんがいない時期でしたね。演芸全体が下火というか。この時の心境を振り返って、今はどのように感じておられますか?

里光師:苦労してでもやっていれば良かったです(笑)。あの頃は自信のなさが、反発という形になったのかと思います。真打昇進の時に、心底後悔しました。

――自分の会を開催していた落語家さんと全然違うんですか?

里光師:お客さんの数は変わりますね。真打になって売れ始める人は、二つ目の時に何かしら行動を起こしています。僕も二つ目の時に冒険をしておけば良かった。真打になると変なことがしにくくなるんです。自分で自分にしばりをつけているのかもしれませんが。

自分のお客さんの前で落語がしたい

里光師:真打昇進1年後、初めての独演会は新宿角座でした。僕が所属する松竹芸能の箱で、その当時、落語家があまり使っていなかったんです。真打になって変なことはしにくくなりましたが、誰もやったことのない場所で独演会を開催してみようと。

――今まで誰も落語会をしていないなら、それこそ集客が大変そうですが。

里光師:そうですね。でも、それが今までの結果ですから。実は、初回は飛び入りゲストに笑福亭鶴瓶師匠が出てくださったんです。当日の朝、ご連絡をいただいて。集客に苦労する僕へ鶴瓶師匠が「オレが出るって宣伝し」と言ってくださったんですが、すぐ「はい」と返答できなくて。そのちょっとの間を鶴瓶師匠が汲んでくださって、ご自身でも宣伝はされなかったんです。

――ええー!!もったいない!

里光師:初めての自分の会だったので、どこまで自分のお客さんを集められるか試してみたかったんです。これが5回目だったらお願いしています(笑)。

――里光師匠は落語芸術協会一の良い人と言われていますが、こだわりが強い方なんですね。

里光師:意地っ張りなんです。二つ目の時にサボっていたのに、下駄をはかせてもらうのが嫌だった。けれど、鶴瓶師匠がゲスト出演してくださるのは心強かったです。終演後にはネタの講評もしてくださって、良い経験をさせていただきました。

――鶴瓶師匠、お忙しい方なのに最後までいてくださったんですか?

里光師:はい。本当に嬉しかった。鶴瓶師匠は僕の真打昇進の口上にも並んでくださって、有難い存在です。

落語のすそ野を広げるために配信や解説

――新宿角座でスタートした独演会は、今回で何回目ですか?

里光師:今の会場の江戸東京博物館では2回目です。独演会自体は、何回目かな……。13回目、いや12回目でしょうか。

――あれ?開催回数が定まらない?

里光師:ええ。真打昇進1年後から春と秋に開催しているのですが、今年はコロナで春の独演会を無観客で行ったんです。YouTubeで無料配信して。これを数に入れるかどうか迷うところなんです。

――うーん……。難しいですね……。せっかくなので、入れましょうか(笑)。

里光師:じゃあ、11月14日で13回目です(笑)。配信はこれから力を入れていきたいので、10月30日(金)には神保町らくごカフェで配信がメインの会も開きます。平日の昼間の14時開演なので実験的な会になりますが、こちらにもお越しいただければと思います。無観客ではやりにくいですし。

――11月14日も配信を?

里光師:江戸東京博物館は配信の設備がないので行いません。あ、出演者は僕以外が「ほか」となっていますが、今回は落語芸術協会のマスコットキャラクターのバク助です。

――え?黄色いバクの?

里光師:あのバク助です。何をするかは当日までのお楽しみ。毎回、ゲストの出番の前に僕が独演会のテーマにちなんだ前説をするのですが、今回は「相撲」です。ネタへの理解を深めてもらうために行っています。

――初心者でも分かりやすいですね。

里光師:でしょ?それが狙いです。誰かに話したくなるなる豆知識ですから、他でどんどん話しちゃってください。それが落語のすそ野を広げることになると信じています。

江戸東京博物館小ホールでお待ちしています

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今回はじっくり笑福亭里光師匠にお話をうかがいました。後悔をバネに始まった独演会、今からとても楽しみです。落語だけでなく相撲好きな方にも満足いただける会のはずです。

笑福亭里光の落語会@江戸博は、11月14日14時開演です。バク助にも会いに来てくださいね。

笑福亭里光の落語会@江戸博

日時:令和2年11月14日(土)14時開演(13時30分開場)

開場:江戸東京博物館小ホール(東京都墨田区横綱1丁目4-1)

木戸銭:前売り・1500円、当日・2000円

出演:笑福亭里光、バク助、他

チケット販売&お問い合わせ:090-2430-4963、riko.stei@gmail.com

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笑福亭里光の落語会@らくごカフェ&YouTube

日時:2020年10月30日(金)14時開演

会場:らくごカフェ(東京都千代田区神田神保町2-3神田古書センター5階)

木戸銭:投げ銭(会場またはOFUSE

出演:笑福亭里光、柳亭芝楽、笑福亭茶光

お問い合わせ:らくごカフェ 03-6268-9818

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執筆者
ふじかわ陽子

◆寄席つむぎ運営管理責任者・あど屋店長◆
コンテンツライター/DMデザイナー/メディアコンサルタント/時々声優
昭和52年広島県安芸郡海田町出身、近畿大学文芸学部卒
平成13年4月上方講談師に入門、平成19年11月病気休業、令和元年9月講談師を廃業、令和2年6月寄席つむぎをスタート。
幼い頃から喋ることと文章を書くことを好み、小学生の時に初めてミニコミ誌を発行。印刷物のレイアウトやデザインを独自に学び、芸人時代のチラシ・DMの作成は自身で。休業時代にはライティング技術を磨き、現在は「何を売るか」を文章で伝えることを生業とする。中でも求人広告は応募率100%を誇る。
猫と陸貝と神社が好き。

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