桂三実さんに寄席つむぎでは「夢」をつづっていただいています。今回の夢は、名びらをめくるだけで歓声が上がること。有名人と交際するより現実的な夢です。この桂三実さんの夢が叶うよう、寄席つむぎは応援していきたいと考えています。
桂三実さんも作戦があるようで。それは…。じっくりお読みください!
名びらで歓声
今回お伝えする私の夢は”名びらをめくっただけで歓声が沸き起こる”です。
高座の横に演者の名前が書いてある縦長の紙をまとめた札が置いてあります。その紙のことを”名びら”または”めくり”とも呼びます。
落語を終えた落語家が舞台袖に戻ると、お茶子さんと言われる方が座布団をひっくり返したあとに名びらを捲ります。私みたいな陰湿小声ペーペー落語家は私の名びらが出たからといってなんの歓声もありません。
ところがスーパースターは違います。
笑福亭仁鶴師匠はなんばグランド花月の出番の時に名びらが”笑福亭仁鶴”となっただけで劇場が揺れたという伝説があるとか。まだ本人が登場してないのにですよ。テレフォンショッキングの木村拓哉さん状態です。
これは生で目撃したのですが、天満天神繁昌亭に笑福亭鶴瓶師匠がサプライズで出演される際に、鶴瓶師匠の名びらになった瞬間の何も知らなかったお客さんの歓声は凄まじいものがありました。まさに芸人冥利に尽きる出来事でしょう。
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ではそうなるにはどうしたらよいのか。
歓声が沸き起こるということはお客さんがその演者を”見たい”と思う気持ちの現れです。つまり「自分のことを”見たい”と思っていただければよいのか」を考えました。
思いつきました。
SNSで大炎上すればよいのではないか?”今、大炎上してる話題の三実やないか!”となるぞと。
想像しました。そもそもそんなヤツ舞台出れませんでした。諦めました。
また考えました。思いつきました。
神戸屋の有名な菓子パン『サンミー』が名前を『三実』に改名したらよいのではないか?
想像しました。名びらが捲られました。失笑でした。諦めました。
もう無理なのか?涙が出そうです。
サンボマスターを聴きました。やる気出ました。
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またまた考えました。思いつきました。
新しい元号が”三実”になれば良いのではないか?それも私の出番が午後で元号発表がその日の午前。これなら老若男女問わず全国民が注目するビッグニュースです。
そんな中前の演者の名びらが捲られついさっき発表された元号と全く同じ名前の”三実”の字が飛び込んでくるのです。
想像しました。名びらが捲られました。
見事歓声が沸き起こりました。夢叶いました。ただ問題が発生しました。動揺でネタを噛み倒して全くウケませんでした。
舞台の前にLINEやSNSに大量のメッセージが届き、ネットニュースにも取り上げられアガりまくっていました。
更には味を占めて、クラスで根暗キャラだったのに急にグループLINEを立ち上げて同窓会を開こうとしてました。”元号と同じ名前”というたった1本の刀で同級生を口説こうとしていました。
謎の自信がついて勢いで園子温監督に直談判で映画の出演交渉をお願いしに行こうとしてました。情けないです。
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やはり一番は人気による歓声です。もっともっと頑張ります。まずは私よりフォロワーの多い人気のある後輩のTwitterにその為に作った裏アカウントで絡むところから始めます。