今年のプロ野球も、残りあと2カ月ほど。様々な試合を観戦し、マグナム小林先生は気になっていることがあるのだそう。それは外国人選手の不振です。その原因についてマグナム小林先生に分析していただきました。
あなたはどう考えますか?プロ野球を盛り上げる助っ人外国人選手に、もっと頑張ってもらいたいですね。
どうした外国人選手!
プロ野球もシーズンの半分が過ぎた。今年の特徴として外国人選手、特に野手の不振が目立つ。セ・リーグはベストテンに外国人選手はいないし、パ・リーグもグラシアルだけ。セ・リーグで合格点と言えるのはカープのマクグルームとジャイアンツのウオーカーくらい。
これには三つ原因があると思う。
一つは、コロナによる調整不足。キャンプ時に日本に入国出来なかった選手がほとんどで、現地でどれだけきちんと調整していたか疑問な選手は結構いる。投手、特にリリーフ投手が例年並みに活躍してるのは、調整がしやすく、仕上がりが早いからだろう。巨人の選手が比較的活躍してるのは、球団主導でアメリカでキャンプをさせたからだろう。ただ、調整不足というだけなら、いくらなんでも開幕から4ヶ月近く経ってるのだから、いい加減打っていいはず。
もう一つの理由は、飛ばないボールの影響。NPBは否定するけど、結果としてやはり今季はボールが飛ばない。村上や山川のように本当の意味での長距離打者ならそれほど影響はないが、一番影響を受けるのは中距離ヒッター。2011年の統一球の時でも中村は変わらなかったが、今江や小笠原、和田などの中距離打者がモロに影響を受けていた。
今いる外国人選手で本当の意味での長距離打者はいないのだろう。ヒットの延長がホームランというタイプだと、今までスタンドに行ってたものが行かなくなり、力みが加わりフォームを崩す原因になる。いつもの年のボールなら、ライオンズのオグレディやファイターズのアルカンタラあたりはもっと活躍してるはず。
もう一つはシーズンオフのメジャーの労使交渉による契約の遅れ。これはむしろ日本に有利に働くかと思ったが、逆に日本のリミットをも労使交渉が長引いて越えてしまったのとコロナの影響もあって、いい選手を取れなかったようだ。
いつもの年だと、契約も絡んでくるので、今頃の時期から打ち出す外国人もいるが、今年はどうか。特にパ・リーグはファイターズを除いては団子状態なので、外国人の活躍次第で順位は全然変わってくる。我がマリーンズの外国人野手3人には復調の兆しはまだ見えないが………。