西池袋にあるライブ・バー「Sunny Spot」。
今回、『マグナム小林のバイオリン&タップvol.2 with奈保』が行われるということで、行ってまいりました!
今年1月に、同じくSunny Spotで行われた『マグナム小林のバイオリン&タップwith奈保』の第2弾です。
マグナム小林先生のバイオリンと歌、そしてタップのコラボレーションに、落語芸術協会のお囃子さん・足立奈保さんがさらにコラボレーション。
二部構成の、豪華な会の様子をレポートします!
第一部 2人のコラボの形は……?
奈保さんによる『あゝ新撰組』の出囃子で登場したマグナム小林先生。
お囃子さんはふだん、舞台袖にいらっしゃるので、お姿を拝見することはほとんどできません。ところが、今回は特別にステージの上に!
夏を感じさせる爽やかな浴衣姿や、三味線を弾かれるときの表情が新鮮で、こうした企画ならではの醍醐味を感じることができました。
さて、出囃子がなぜ『あゝ新撰組』になったかのお話には、客席から「なるほど!」のうなずきが。みなさんは、お分かりになりますか?
そんなお話を聞けるのも、会場にいた人ならではの特権です。
続いて、マグナム小林先生と奈保さんの共通の趣味である、「プロレス」の話題に。
話し始めると止まらないお2人のプロレス愛が、あのころには実現しなかった夢の試合の再現で盛り上がります!
再現の形は「入場曲」。芸人さんの出囃子のように、プロレス選手にもそれぞれ入場曲が存在します。
もちろん、楽譜にはなっていないので、バイオリン・三味線の譜面はありません。すべて耳コピとのことで、びっくり!
馴染みのある入場曲に、うなずきながら懐かしそうにされている方が多かったのが印象的でした。
さて、ここまで登場していない、マグナム小林先生といえばの『暴れん坊将軍』。
今の小中学生にはなかなか伝わらないそうで、それならばと今回は『残酷な天使のテーゼ』『名探偵コナンのテーマ』を披露してくださいました。
コナンのテーマのラスト部分には、ある秘密が隠されていて……。奈保さんの演奏で明かされたその秘密に、一同感嘆。バイオリンと三味線、2つの楽器がコラボしたからこその大発見でした!
第一部、ラストはクラシック音楽特集。
運動会の定番『天国と地獄』では、ジミヘンを彷彿とさせる(!?)バイオリンの背面弾き!
ウィーンフィル・ニューイヤーコンサートでお馴染みの『ラデツキー行進曲』では、本場さながらの手拍子で盛り上がりました!
第二部 待ってました!のあのネタ、このネタ
休憩をはさんでの第二部は、マグナム小林先生が現在関わっていらっしゃる、『ザ・SDGs演芸』の話題から。
「SDGsという考え方は、実はずっと昔からあって……」と話していたはずが、いつの間にか演目は「1982年の巨人ナインの応援歌」に!
第一部でのプロレス入場曲と同様、思い出すようにうなずきながら、そして時に身体を揺らしながら聞いているお客様も多くいらっしゃいました。
続いて、YouTubeのチャンネルでも日々更新されている、『東京節』のメロディでの謎かけです。
老人介護施設等に向けて行っている「いきいきオンライン寄席」では、会の最初にお題をもらい、最後に披露する取り組みをされているとのこと。今回は、その中から2つを見せてくださいました。
さて続いては、第一部でも話題になった、『暴れん坊将軍』のテーマ。今回は、趣向を変えて「殺陣のテーマ」を披露されました。もちろん、ただ演奏するだけではありません。将軍様に扮したマグナム小林先生が、ばったばったと悪役を斬っていき……。
会場であるSunny Spotの空間を贅沢に使ったパフォーマンスに、この日いちばん熱気が高まった瞬間でした。
さいごに
マジシャンのシルクハットから鳩やうさぎが飛び出すように、次から次へとマグナム小林先生から出てくるお話や音楽。
あるお話が次の演目につながり、そこからさらに次のお話が……、とめくるめく「マグナム小林ワールド」に圧倒された、あっという間の90分でした。
なかなか落ち着かない社会情勢ですが、「心がしぼんじゃうから、やっていかないと」とおっしゃっていたのが印象的でした。
さて、1月に第1弾、7月に第2弾が行われた『マグナム小林のバイオリン&タップwith奈保』。第3弾のご予定はないのかとうかがうと、「ぜひやってみたい」とのこと。
心の元気をいただきに、また行ってみたい会でした!