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土橋萬歳の為、ジムに行きだす~SFと童貞と落語:笑福亭羽光

笑福亭羽光

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落語には体力が必要な大ネタが存在し、その中のひとつが『土橋萬歳』とのこと。上方歌舞伎の『夏祭浪花鑑』の七段目で、長町裏が舞台。客席から見る分には、とても賑やかで心躍るものではあるものの、高座の上の落語家さんは大変なよう。そのため、笑福亭羽光師匠はあることを始めました。それはジム通い。

ジム通いで笑福亭羽光師匠が気付いたことがあるのだそう。今回はそちらを。あなたはどう感じますか?

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土橋萬歳の為、ジムに行きだす

末廣亭主任で【土橋萬歳】という上方落語の大ネタを口演しようと決めてから、ジムに通う事にした。

〈殺し場›という立ち回り(斬りあい)シーンがあり、大変体力を使うのだ。そのシーンを今までは息を切らしながら演じていた。どうにもみっともない。

何とか、そのシーンを綺麗に演じたい……その為には体力をつけなければと考えたのだ。

 それと同時に毎年、冬になると腰痛が起こる。冬は筋肉が縮まりやすいし、座り姿勢が多い僕は、腰に負担がかかるのだ。

整骨院で聞くと、腰痛を防ぐには腹筋をつけるしかないのだそうだ。

寝た姿勢から起き上がる時、腹筋があれば、腰に負担をかけずに起き上がれる。腹筋が無い人は、腰の筋肉を使って日常の動作をしているのだそうだ。

月四回、8500円のコースでとりあえず通い始めた。

自転車を10分漕ぎ、身体を温め、背中、胸、腹、足 の筋肉をそれぞれ鍛え、最後に入浴して終わる。1時間位だ。

週一回、たった一時間程度のジム通いでも、だいぶ身体が楽になり、この冬は腰痛が出なかった。

 末廣亭初日の【土橋萬歳】の立ち回りも、相変わらず息は切れたが、前回よりスムーズに動けたように思う。

体重も二キロ落として現在65キロ。まあまあ身体が軽くなった。

土橋萬歳ダイエットである。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

そのジムにはパートナーストレッチという追加オプションがある。

按摩(マッサージ)とは違い、揉まないのだが、トレーナーさんが僕の固まっている身体の部分を伸ばしてくれる大変気持ち良いものである。

30分三千円位。

僕は月一回やってもらっている。

その日空いているトレーナーさんが担当してくれるので、日によって誰が当たるか判らない。

大学生位の兄ちゃんの日もあれば、30代の女性の時もある。

その中で、小柄でやせ型で筋肉質な女性トレーナーさんがいる。

膝裏を伸ばす時は、僕の足首をつかまないといけないし、胸を伸ばす時は、僕の背骨に膝をつけて両手を引っ張るというプロレスの大技のような体制になる。

かなり痛い。

そのトレーナーさんからすれば僕は大きいし、体重も重いので、体制を維持するためについつい力が入ってしまうのだろう。

僕は痛風を一度やっているので、身体に鋭利な部分を押し付けられるのが怖い。

しかし、痛い事を我慢して続けていると、健康になっていく事を実感出来、その小柄なトレーナーさんに当たるのを楽しみにするようになった。

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