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【主催者レポート】羽光師匠のお弟子さんの初高座!ITADAKI落語会はしもと落語会#21

主催者レポート

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笑福亭羽光師匠を中心に落語会を開催しておられるはしもと落語会の主催者、上田さんからレポートが届きました。今回のはしもと落語会は、羽光師匠のお弟子さん羽太郎さんの初高座が目玉だったよう。

「師匠」となった羽光師匠と初々しい羽太郎さんの様子を、主催者目線でお伝えします。じっくりお読みください。

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いつものメンバーの集まりで

話は2023年12月上旬までさかのぼります。

はしもと落語会が共催している落語会(羽光さんご出演)を終えて、居酒屋での極々少人数での打ち上げ、いつものメンバー的な集まりでの出来事。

お疲れ様の乾杯の後、しばらくして羽光さんが「実はな…」って切り出し黙り込みました。私は「実は⁉︎」(なになに⁉︎何のカミングアウト⁉︎またなんか病気とか言い出す⁉︎)と思いながら羽光さんの顔をのぞきこむと

「実はな…弟子をとろうとおもうんやが。」

「が⁉︎…えー‼︎凄い、凄い、おめでとう♪」

って、皆がはしゃいでいると、「1人の人間の人生を預かるわけだから…」って羽光さんは深刻な顔をしてたっけ。

それが私が初めて羽太郎さんの事を聞いた日でした。

私の尊敬する羽光さんを師匠に選んだ子なら、当然、私は応援するわけで。

私が笑福亭羽光という噺家を知ったのは2019年。もうすぐ真打、かなり出来上がった羽光さんでした。羽光さんの弟子の羽太郎くんを入門から応援できるのはこの上ない幸せです。

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3年目にして初めて!

この出来事から少し時間が流れて、昨年末のこと。羽光師匠から相談を受けます。

「楽屋入り前に、寄席で初舞台より、相模原で初舞台の方が良いかなと思うんやが…」

寄席の初舞台は、詰まり「勉強し直してまいります」と降りる前座さんが多いらしく、羽光師匠がそれを気にしての相談でした。私は二つ返事で「いいね、やろうよ」と答えました。

正直、フルで働いてるし、年始の落語会の約ひと月後の開催はキツイなぁとは思いました。それでも、羽光師匠はいろいろな方と落語会をされていて、その中からはしもと落語会をお弟子さんの初舞台に選んで下さったのは席亭として、とても名誉な事。お引き受けしました。

お客様が集まるか不安な中告知を開始したところ、『初高座』、『初師弟会』鶴光師匠の『初孫弟子』ということもあって羽光ファンにはたまらなかったようで⁉︎開催日2週間前に満席。予約を〆切りました。

はしもと落語会3年目にして『初』です♪

キャンセル待ちをされたのにお席をご案内できなかったお客様、大変申し訳ありませんでした。

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気になる羽太郎さんの印象は?

羽太郎くんは、2000年生まれの24歳の青年。年始に横浜にぎわい座で開催された鶴光一門会終わりの顔見せでも、鶴光師匠に「サラリーマンやないかぃ‼︎」といじられていましたが。当日もやはりそんな雰囲気でやってまいりました(笑)。

羽太郎くんのご両親、弟さんも初舞台を見に来て下さいました。

ご家族は羽光師匠と初めてお会いするらしく、ご挨拶を交わされてました。ご両親は大変、緊張されている様子でした。

師弟会の会場は、相模原市橋本北口徒歩4分のところにある古民家イタリアンバル『ほーむばるITADAKI』。昨年の新春落語会から今回で5回目の開催です。

羽光師匠もアットホームな雰囲気、スタッフさん、お料理の味や飲み物も気に入ってくれているお店です。今回も会場に提供して下さいました。

いよいよ開演、オンタイム スタート。

まずは羽光師匠から。

お店のお客様にも(小学生もいらっしゃいました)、落語初めてというスタッフにもわかりやすくいつもの優しい口調で落語の説明、小噺から『私小説落語〜悲しみの歌』。下ネタ⁉︎青春時代の淡い思い出のお噺。

続いて、羽太郎くんの『秘伝書』。まくらでは「羽太郎」の名前がどう決まったか、

他候補の名前を面白おかしく説明。

入門したて、楽屋入り前、一般人と芸人の間のような今だからできるぶっちゃけトークも面白かったなぁ。

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手は震えているけれど…

今回は満席だったので、私の控えの場所もいつもと違い演者さんを斜め後ろのすぐ近くで拝聴する位置でした。

初舞台の羽太郎くん、手ぬぐいを持つ手が震えている様子が見えたのに、手以外の体、顔は緊張気味ではあるけれど普通にしてる、見えるって、凄い‼︎この子は本当に芸人になる子なんだな、と感じました。修行していくうちにどう化けるかすごく楽しみです。

仲入り…羽太郎くんが高座に忘れた扇子を届けに控え室へ。師弟で話があるだろうから渡してすぐ退室。

仲入り後は羽太郎さんの『狸さい』。一席終えたので、先ほどよりリラックスした様子。これから、開口一番として寄席で聴くのが楽しみです。

トリは羽光師匠の『俳優』。お得意のメタ構造でマトリョーシカのような噺。『ペラペラ王国』もまた聴きたくなりました。

(師匠はこだわりが強く「あの日、あの時やったペラペラ王国を超えるものはない」となかなか演ってもらえません。)

高座を終えると、羽太郎くんを呼んでお二人でご挨拶、写真撮影。この時、羽太郎くんのご友人から花束贈呈。

高座を終えて、着替えてホッとした様子の羽太郎くんのサラリーマン風笑顔をいただきました♪

これからの「はしもと落語会」

はしもと落語会では定期的に師弟会を開催し、羽太郎くんの成長を見守りたいと思います。

まずは約四年後の二ツ目昇進を目指し、皆様も応援、よろしくお願いいたします。

次回はしもと落語会は4/29(月・㊗︎)を予定しております。

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