バイオリン漫談のマグナム小林師匠の、第2弾コラムです。
今回はご自身の地元球団の千葉ロッテマリーンズが優勝した2005年を振り返っていただきました。
千葉の地元を球団と共に支えたファンの思い出、その時のマグナム師匠は何を感じていたのか!?
当時の記憶と共にお楽しみください。
2005年の千葉ロッテマリーンズ
私の野球観戦歴(テレビ)は1975の阪急対広島の日本シリーズから。山口高志さんの豪速球に山本浩二さんや衣笠さんが手も足も出なかったのを覚えてます。ちなみに高校野球は東邦のバンビ坂本から。
だから、かれこれ45年。
その間、広島、巨人、近鉄、ヤクルトとファン歴を重ね、1992年の千葉移転と共にマリーンズファンになりました。だって千葉に住む野球ファンにとって千葉に球団が来るなんて夢のまた夢だったですから。子供の頃に来たらいいなあとは思っていたけど、本当に来るとは思いませんでしたから。
マリンスタジアムが出来て、最初はヤクルトという噂がありました。飯田さん、土橋さんなど千葉県出身も多く、一年に一度はマリンで公式戦をやっていたので、真実味はありました。
ところが、そこへロッテが名乗りを挙げました。ヤクルトに比べれば人気はなかったですが、それでも千葉に来てくれるんだからありがたいと多くの千葉の野球ファンは思いました。
そうしたら当時の千葉県知事が、もっと人気のある球団がいいと本音(笑)を言ってしまったので、一時ご破算になりかけました(苦笑)。何とか機嫌を直して貰って1992年千葉移転となりました。
野球処千葉と言えども、チームも低迷していたのでなかなかチームは千葉に根付きませんでした。私はよく行ってましたが。皮肉にも千葉で最初に人気が上がったのは、1998年、日本新記録の18連敗の時です。全国から注目され、ある意味判官贔屓のように我々が応援しなくてはという機運になり、ファンが増えました。
そして完全に千葉に根付いたのは2005年の日本一。ファンは日本シリーズより、ホークスとのプレーオフの方が強烈な印象があるのですが(苦笑)。当時のプレーオフはハンデなしの5試合制。2戦勝って3戦目も4ー0で9回表までリード。
私はパブリックビューイングでマリンで見てましたが、私の周りの古くからのロッテファンはもう泣いてました。それを見て私は一人、こんなにうまくいくはずがない、何か起こりそうだと思っていました。案の定、抑えのエース、小林雅英投手が乱れて同点に追い付かれます。総立ちだったマリンのお客さんがへたり込むようにみんな座ったのを強く覚えてます。
その試合はサヨナラ負け、次戦も敗れて2勝2敗のタイ。気分はもう負けたような感じでした。
第5戦も7回まで1点リードされる苦しい展開。そこから奇跡が起こります。8回先頭の代打、超鈍足の初芝の二度と見られない内野安打(笑)。福浦の安打で無死二塁一塁。つなぎの四番サブローが内野フライ。バントだろう!と解説のノムさん激怒(笑)。サブロー、ベンチで半泣き(苦笑)。
この沈滞ムードを打破してくれたのは里崎。馬原のストレートを左中間へ。初芝に続いて、こちらも鈍足の福浦も一塁からホームイン。今でもこのシーンを見ると涙が出てきます!辛い時にはこのシーンをYouTubeでよく見ます。そんなマリーンズファンは多いのではないでしょうか。
最後は、小林雅が締めて1974年以来のリーグ制覇を果たしました(当時はプレーオフを制したチームがリーグ優勝)。
あまりにも激しいプレーオフだった為、そして阪神との日本シリーズがあまりにもあっさり終わった為に、日本シリーズの記憶がほとんどありません(笑)。
実は、日本シリーズの第1戦、友人にチケットを取って頂いて、当時、付き合い始めたばかりのかみさんと見に行きました。かみさんは大阪出身の阪神ファン。あまりの惨敗にかみさんは途中でいなくなりましたが(笑)。その時にかみさんが買った限定品のテディベアは今でも家にあります。
その試合は、濃霧でコールドゲームになりましたが、6回からはほぼボールは見えませんでした(苦笑)。選手はよく見えてるなあと思ったくらいです。マリーンズファンは、怒った阪神ファンが幕張の浜で古タイヤでも燃やしてるんじゃないかと言ってましたが(笑)。
ちなみに千葉で生まれ育ちましたが、いくら海が近いと言っても、あれだけの霧は10年に1回くらいしか出ませんので念のため。
あの頃、マリーンズファンも阪神ファンも、ロッテ対阪神の日本シリーズなんて二度と見られないんじゃないかと言ってましたが、今のところ実現の見通しは立っていません。私とかみさんが生きているうちに実現するのか本気で心配になってきた今日この頃です(笑)。
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