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「牛ほめ」が好きなアイドル~露の眞のアイドル愛:露の眞

露の眞

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NMB48のファンである露の眞さん。応援はいつも自宅でしていた露の眞さんに、あるアイドルが背中を押してくれました。それは落語ファンにも伝えたいことでした。

露の眞さんのコラムを読めばあなたも誰かの応援に行きたくなるかも知れません。

それではどうぞ、お楽しみください。

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「牛ほめ」が好きなアイドル

NMB48は大阪・難波を拠点とするアイドルグループで、2010年に秋元康さんプロデュースにより結成。今年で10周年なんです、めでたい!

山本彩さんは1期生で2018年11月まで在籍されてました。前回の記事でお分かりの通り、私はまだまだ新規ファンで知らない歴史も多いです。ちょっぴり悔しい。

実は噺家にもアイドルヲタ【通称ドルヲタ】は多いです。チェキ会や握手会に通う人、振付けをコピーして踊る人…と様々。
中には黒紋付き(噺家の正装)で握手会に行った女性噺家もおります。極妻と勘違いされて大変やったそうですが…。

私は現場には行かない「在宅組」でした。

生まれ育った町が中々の田舎で…
当時はネットも今ほど手軽なものじゃなかったので「アイドルの応援=テレビを見ること」と思ってたんです。

地元が大好きで遠くに出掛ける事もなくて、ほぼ海で遊んでました。18才で初めて一人で電車に乗ったし、人にとって普通な事が私にとっては未知の世界。

大学で京都に住み始めた時は毎日気絶しそうでした。そんな私にとって「コンサートに行く」なんて未知の未知の世界。踏み込む勇気がなかったです。

さや姉が卒業発表した後も、卒業コンサートの時すらもその殻を破れずにおりました。同じ大阪にいたのに…今はすごく後悔してます。

若手噺家あるあるかもしれませんが、
「落語はDVDとCDで聴いてる。今の噺家は知らん」って言われる事ありませんか?
「早くテレビに出られるように頑張れよw」の方が多いのかなぁ。まぁそれはともかく。

落語も「在宅組」が結構多い気がします。遠方ではなく行ける距離の方々でも。

あ!在宅を否定するわけちゃいますよ。
映像や音源で聴く落語も楽しいです。名人芸を好きな時に聴けますし。

ただ在宅メインの場合「映像に出てない噺家は永遠に芸をみてもらえない」ですよね。特に若手は、精進していく過程をみてもらえない。

落語会で生きる(生きていきたい)立場で考えたら、やっぱり生で観てもらいたいのが本音です。新たな推し噺家が見つかったり、映像では味わえない空気感もありますし、気づかなかった新発見もある。

はい、そうなんです。
きっとアイドルも同じと、気づいてたのになぜ…。

さて、ある日のことです。
鬼ころしを飲みながらNMB48のブログアーカイブをみてた時。
『繁昌亭に落語を聴きにいってきました!』の文字が飛び込んできた。目を疑いました。

そう、NMB48の私の一推し・【わかぽん】こと安部若菜さんのブログです。
(ちなみに現在、ぴあ関西版WEBさんで落語の連載してはります。要チェック!! )

NMB48 安部若菜が行く! わかぽん落語道|連載|ぴあ関西版WEB
NMB48 安部若菜が行く! わかぽん落語道

わかぽんは2018年1月の「第3回AKB48グループ・ドラフト会議オーディション」を経て、加入。なんとその頃から落語が好きと言うてはったんですね。

「こんな子がいたなんて…私は何を見とったんやドアホー!!!」と悶絶して鬼ころしをひっくり返しました。

私はNMB48を、とても狭い視野でしか見てなかったんです。

そのブログ。

すごく丁寧に繁昌亭や落語の事を紹介してくれてて、真摯な気持ちが伝わってきました。

実際にわかぽんの発信キッカケで生の落語会に来てくださるようになった方も多いんです。
これは噺家として、今でもとても感謝しています。
「落語は好きやけど生で観た事がない」という「在宅組」の背中も押してくれましたから。

そしてこれが、
同じく「在宅組」だった私の背中も押すことに。

当時高校生のわかぽんは「『牛ほめ』が好き」と発言してました。
シブい。シブすぎる。

もうその時点で興味津々。

そんな【牛ほめが好きなアイドル】をこの目で観てみたいと、露の眞はついに殻を破ったのです。

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