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お嬢の憂鬱~格闘技的わたしの日常:神田春陽

神田春陽
第2回寄席つむぎ落語会 8月16日(月)in門戸寄席 J:SPACE

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神田春陽先生から残暑見舞いが届きました。嬉しいですね。今年は酷暑だけでなくコロナもありますので、演芸界だけでなくどの業界も大変。皆で力を合わせてこの国難を乗り越えていきましょう。

それでは神田春陽先生の随筆第4回のスタートです。今回も春陽先生は闘っています

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お嬢の憂鬱

残暑お見舞い申し上げます。

酷暑+コロナという大変な夏になりましたが、皆様、いかがお過ごしでしょうか。

私は三密を出来るだけ避けるなど、感染対策をしながら過ごしております。

東京は連日35度を越え、コロナ陽性者も300人を超えています。

お酒を提供するお店は夜10時までの時短営業を要請され、お盆休みは帰省をする事も許されず(要請レベルですが)、後藤旅行からも、いやいやGO TOトラベルキャンペーンからも外され、東京から出る事も出来ず、また東京に入る事も自粛を求められています。

私の住む新宿付近は3~5月の自粛期間中程ではないが人の出はかなり減っていて、生活をするだけならばこの位の人間の出の報が良いなと思ってしまいます。

6月下旬から再び陽性者が増え始め、7月に入る頃には新宿、特に歌舞伎町が目の敵にされ始めました。

歌舞伎町のホスト街からクラスターなるものが発生したのが原因らしく、しばらくすると都庁方面から「夜の街関連」なる言葉が発せられるようになりました。

一寸待て!ホストは夜じゃないぞ。

キャバ嬢の皆様が深夜0時までの営業で客をダマし、アフターまで付き合い、涙ぐましい努力をしてむしり取った僅かな金子を使い果たす街、つまりホストは明け方の街なのだ。

3月上旬には歌舞伎町のキャバクラは壊滅していた。何しろ歌舞伎町に行くなという命令を発出する会社が続出していたからだ。接待などでも使われる事がなくなり、出勤出来るお嬢は同伴出勤、つまりお客を連れて出勤するお嬢のみとなっている店が多くなっていました。

出勤する事が出来ないお嬢達は自宅待機となる有様。お嬢達は、いつ何時招集命令が発生されてもいいように、2時間近くかけキラキラメイクをほどこし、髪をクルクルして頭上高く盛り上げ臨戦態勢を整えていた。

しかし、涙ぐましいお嬢達の努力は一度も報われる事は無かったと云う。自粛期間中はおろか現在に至るまで一度も招集命令は発生されていないらしい。

自宅の一室で、キラキラフリフリのフルメイクで、たくわんをかじりながら緊急招集を待つお嬢達。たまに出る緊急は地震速報だけ。そんなお嬢達のけなげな姿を想像すると、私は滂沱ぼうだと流れる涙を止める事が出来ない。

都知事よ、あなたはこんなお嬢達を「夜の街関連」という言葉で片づけるのか!歌舞伎町には真っ当な居酒屋だって飲食店だってたくさんあるんだ。(むしろ真っ当なほうが多い)

この人達にも失礼じゃないか!

都知事を、あなたはカイロでなくホストに行くべきだった!

新宿を愛する人達に清らかなだけの言葉は通じない。もう少し真剣に新宿と向き合いなよ。清らかすぎる川に魚は住めないのだから。

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張り扇片手に高座で戦う春陽先生から、これからも目が離せません。
春陽先生はTwitter(https://twitter.com/shunyo5963)も日々更新中。こちらも要チェックです。