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花のみち~麗しのタカラヅカ:桂春雨

桂春雨

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宝塚歌劇観劇の気持ちを高めるもの。桂春雨師匠にとってそれは、阪急宝塚駅から大劇場へ続く道なのだそう。その道の名称は「花のみち」。

今回はこの「花のみち」の見どころや、宝塚大劇場周辺での楽しみについて桂春雨師匠に教えていただきます。宝塚ファンでなくては知らないことばかりです。お楽しみください!

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花のみち

みなさん、ようこそ『麗しのタカラヅカ』へ。ご案内役の桂春雨です。

前回、宝塚大劇場のことを書こうとしたのですが、阪急宝塚駅からの道筋の途中で終わってしまいました。今回は、その続きを綴らせて頂きます。

阪急宝塚駅を出て、ソリオ宝塚を抜けて信号を渡ると、そこにあるのが宝塚大劇場へ向かう『花のみち』です。

元々は武庫川の自然堤防だったそうで、堤防の回りより一段高くなったところを道として利用したものです。NHKの『ブラタモリ』でも紹介していたので、ご覧になった方も多いと思います。

『花のみち』が今のような形に造成されたのは1924年(大正13年)。この連載の1回目に書きました『パラダイス劇場』が1923年に火事で消失し、代わりに初代『宝塚大劇場』が建てられ、その開場と合わせて宝塚駅から宝塚大劇場ならびに遊園地・ルナパーク(ファミリーランドの前身)へと続く遊歩道として整備されました。

周囲より一段高くなった歩道の両側には、四季折々の素敵な花が植えられています。特にオススメなのが桜の季節。左右に咲き誇る桜のトンネルを歩くと「これぞ大劇場に向かう花道」という気分になってきます。

花のみちの右側には6月に新装オープンした『宝塚ホテル』(宝塚南口駅前から移転してきました)、左手にはショッピングセンター『花のみちセルカ』があります。どちらも宝塚大劇場と同様、オレンジ色を基調とした南ヨーロッパ風の統一された色合いなので、建物を見ながら歩くだけで観劇気分が自然と盛り上がります。

430メートルの花のみちの中ほどで、右手に現れるのが宝塚大劇場の正面ゲート。ゲートをくぐってまっすぐ行くと『宝塚大劇場・宝塚バウホール』と書かれた建物の正面入口がありますが、いきなり建物内に入らずに左に曲がってみて下さい。

しばらく行くと右手に、大きな公演ポスター(高さ3メートルぐらいあります)が飾られています。私は劇場に付くと真っ先にここへ来て、ポスターを背景に自撮りしてインスタグラムにアップしています。みなさんもぜひ真似してみて下さい。

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写真を撮ったら、正面入口に戻りましょう。巨大ポスターの横には『チケットカウンター前入り口』がありますが、そこから入るとなんだか『横入り』みたいな気分になるので(別に横入りでも何でもありませんが)、私は必ず正面から入ることにしています。

正面入口を入って左に曲がると、はるか遠くに大劇場の改札が見えますが、ここで冷静になって時計を見てみましょう。開演時間が迫っている場合はまっすぐに劇場改札へ、時間がある場合は館内を見て回ると楽しいですよ。

正面入口の横にあるレビューショップⅠからは、実演販売の人形焼の甘い香りが漂っていて、それに釣られてショップへ吸い込まれていく人を多く見かけますが、ショップは他にもあるので我慢して先ずは館内を歩いてみましょう。

チケットカウンターの前には、ジェンヌと同じ衣裳とメイクで撮影ができる『ステージスタジオ』があります。メイクありは要予約ですが、メイクなしの衣装だけ付けての撮影なら当日でもOKです。

その隣には『宝塚レビュー郵便局』があります。大劇場で公演がある日だけ開かれる、宝塚郵便局の出張所です。この郵便局から手紙を出すと、ラインダンス柄の可愛い消印(毎年デザインが替わります)が押されたものを送ることが出来ます。

自分用に消印だけ欲しい人は、ここで63円以上の切手を買うと押して貰えますよ。全国の消印を集めている笑福亭岐代松師匠と、この郵便局でお会いしたことがありますので(観劇ではなく消印だけ押して貰いに来たそうです)間違いありません。

と、ここまで書いたところで、またまた紙幅が尽きてしまいました。このつづきは次回に。

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