昨年はコロナで高校野球の公式試合が少なく、その影響かドラフト会議での指名は大学野球の選手に集中しました。この選手たちが大活躍なのだそう。
マグナム小林先生に、活躍中の新人選手について開設していただきました。マグナム小林先生の注目選手は誰なのでしょうか?読むと今年のペナントレースが3倍楽しくなりますよ!
大卒新人大豊作
今年は大卒新人選手が大活躍。
投手ではパでは、早川、内間(東北楽天)、鈴木、河村(千葉ロッテ)、伊藤(北海道日本ハム)、セでは、森浦、大道(広島)、入江(DeNA)、打者では、佐藤(阪神)、牧(DeNA)、元山(東京ヤクルト)、矢野(広島)、渡部、若林、ブランドン(埼玉西武)。
みんな、顔を出してるというだけでなくきちんと戦力になってる。
その予兆は感じていた。去年、たまたま六大学の試合をテレビで見たのだが、出てくる投手皆、150キロ近いストレートを投げていて驚いた。今までは5キロくらい遅かった。打者もそれを打ち返しているので更に驚いた。
去年こそ招集されなかったが、一昨年の大学日本代表の中心はこの学年。東京の大学の選手に伍して佐藤、伊藤、元山など東京以外の大学の選手も活躍していたのだから、この学年全体のレベルが高かったと言える。
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思えば去年のドラフトで六大学のエースが4人、一位で指名されたのだから、それ自体凄い事。もちろん、高校生に比べて大学生の方が実戦が多かったのも上位指名が多かった理由にはなるが。
大学生、特に投手の場合は即戦力として期待される。しかし、その期待を裏切った選手、最初は良かったが、尻すぼみになった選手なども多い。
大学時代はコントロールはアバウトでもストレートの球威で何とかなったが、プロではなかなかそうはいかない。そこで躓く事が多いのだが、その時に、コントロールを気にするあまり投球が小さくなって、ストレートの威力が半減したり、逆にコントロールを乱したり、フォームを崩したりして潰れる事が結構ある。
早川や伊藤、鈴木などはストレートもさることながら、これという変化球も持ってるし、コントロールもいいので、ここまで活躍出来ている。
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また野手の場合は、とにかくストレートを1球で仕留められるか。これにかかってくる。
佐藤は少し苦労してるようだけど、それでも変化球は1球で仕留めてるし、牧はストレートにも力負けしてない。今、少し調子を落としてるが、若林の足は、他球団の脅威になってる。
今年の大学野球を見ていても、ストレートの速い投手は多い。大学野球のレベルは確実に上がったと見ていい。しばらくは大卒選手の活躍が続くだろう。
高校野球のレベルを上げたのが松坂世代なら、大学野球のレベルを上げたのは、今年入団の世代と言っても過言ではないだろう。