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名古屋で上方旋風を!ハメ物入り落語が聞ける「上方落語○○亭」世話人ヨシダさんにインタビュー!

ふじかわ陽子

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名古屋で開催されている『米紫と笑助 上方落語○○亭』をご存じでしょうか。会場は、地下鉄「大須観音駅」から徒歩7分の高顕寺。次回は、今年の9月18日(土)に第3回が開催が予定されています。

名古屋では珍しいハメ物入りの上方落語にこだわった番組で、地元の方々に喜ばれているとか。

今回はこちらの世話人のヨシダさんにお話をうかがいました。ひょんなことで生まれたご縁が、開催のきっかけのようです。

お楽しみください!

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そもそもヨシダさんって何者だ?

米紫師匠と笑助師匠の似顔絵の入ったグッズも販売されておられます。詳しくは事務局Twitterで

――ヨシダさんは普段から演芸関係のお仕事をされておられるのですか?

いいえ、演芸とは全く関わりのない普通の会社員です。なので、名前もちょっと伏せておりまして。すみません……。

――それでも、えらい積極的な世話人さんですね。顔出しせずともインタビューを受けてくださるとは。

米紫さんと笑助さんからは「営業力のある世話人さん」と言われています(苦笑)。私は学生時代に大阪芸術大学でアートマネージメントを勉強していて、音楽関係のプロモーターになりたいと夢見ていました。自分が良いと思うものを世に送り出すのが好きなんです。業種は違いますが、本業も長年プロモーション業務に携わっています。

――頼もしい。ついでに、『寄席つむぎ』も世に送り出してほしいです。上方落語を世に送り出すのに、ヨシダさんは何が良いと考えられましたか?

私の場合は、ハメ物です。自分自身が音楽をやっていた影響か、音の魅力ってものすごく大きいと思っています。江戸落語が強い名古屋で上方落語を広めるなら、これを全面に出していこう!と思い、米紫さんと笑助さんにご相談したところ、おふたりも同じ意見で。なので、鳴り物にこだわった会というのが、当会の根本です。

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笑福亭笑助師とのひょんな出会いから

第1回公演の様子。小規模らしくアットホームな雰囲気が。

――確かに、江戸落語にない魅力ですね。上方はドガチャカと賑やかなのが特徴かもです。それを見抜くだけ、落語にはまっておられるのですか?

いえ、どっぷり落語沼にはまっているわけではなくて……。元々鶴瓶師匠が好きで、独演会にも毎年うかがっていました。ひょんなところで笑助さんと知り合い、孫弟子だと知りまして。それでここ2年ほど、今まで以上に落語を聞くようになったんです。もちろん「上方落語」です。

――ひょんなところとは?

ニューヨーク好きの人が集まるコミュニティなんです(笑)。落語とは全く関係のないところで知り合いましたが、それをきっかけに笑助さんの落語を聞くようになったんです。

――なるほど。笑助師匠の高座の魅力って何でしょうか?

女性に独特の「しな」がある点でしょうか。『悋気の独楽』のご寮ごりょんさんは、ほんとに船場にいてそうな魅力があります。愛嬌のある定吉とマッチして、すごく好きです。

――分かります。笑助師匠って独特の品がありますよね。

2年前に山形から大阪に戻られて、さらに芸を磨いていらっしゃるので、これから一層、芸の魅力が広がると思います。

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アバンギャルドなチラシの米紫師にも惹かれて

「高顕寺」にある本物の火焔太鼓も鳴り物で大活躍。

――そう言ってくださる世話人さんと出会えて、笑助師匠も頼もしいやろうなぁ。米紫師匠は、どこで知り合われたんですか?

笑助さんが米紫さんの会にゲスト出演されるというので、チラシを見たんです。それがとてもアバンギャルドで(笑)。動楽亭で開催されている「米紫の会」です。それで気になって笑助さんに尋ねたところ、「今、上方落語で聞いておくべき一人です」と推してくれました。残念ながら、その会にはうかがえなかったのですが、後日繁昌亭昼席で『兵庫船』を聞いて感動しました。ダイナミックで明るくて。

――『兵庫船』って難しいんですよ。ただの雑談で進んでいくので、下手な人がやると平坦なものになってしまう。

それから米紫さんの会にも足を運ぶようになりました。米紫さんは名古屋でも会に出演されていたのですが、惜しまれつつ終わってしまいまして。せっかく名古屋で生まれた縁であれば大事にしたいと思い、新たな会をとご提案しました。それが、この〇〇亭です。落語が好きで落語会の世話人というより、”おふたりそれぞれとのご縁”が続いて世話人になったといった感じですね。

――第1回はいつだったのでしょうか?

昨年の4月4日に開催予定でした。しかし、ちょうど志村けんさんがお亡くなりなって、コロナの感染がどんどん拡大しはじめた時期と重なり延期に。ただ、年内にはなんとか開催したいというおふたりの気持ちを実現すべく、この年の12月に改めて第1回を開催しました。当初の予定より規模を縮小しましたが……。

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コロナ禍を乗り越え大盛況!

第2回公演の様子。大盛況です。

――コロナでだいぶ騒がれていましたから、仕方ないですね……。第2回は?

当初の予定通り開催です。今年の4月18日、ハメ物ありの落語を聞いてもらい、お客さんも約50人お越しいただきました。実は名古屋では、鳴り物、ハメ物入りの上方の会はまだまだ少なくて。そのせいか、名古屋の落語ファンにとても喜んでいただけました。出演くださったお三味線のお師匠さんも喜んでおられて、ありがたいことに「これからもレギュラーで参加したい!」と。

――それは嬉しいですね。大阪にいると、どうしても大阪が基準になってしまうので、ハメ物がそんなに喜ばれると思いませんでした。

名古屋は、テレビ番組の影響だけでなく、地元で活動されているプロの落語家さんのルーツも江戸落語ですから、江戸が優位なのは当たり前。しかしそんな名古屋で上方落語の楽しさ、面白さを広めていく要素のひとつとして、当会はハメ物こだわっていこうと思います。

――次回もハメ物入りのネタを?

先日、YouTubeでの無料配信でネタ決め投票をし『遊山船』に決定しました。他、米紫さんはトリで『子はかすがい』、笑助さんは『書割盗人』『時うどん』を演じます。名古屋の皆さん、今回も本格的な上方落語をご堪能ください!

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正法山高顕寺でお待ちしています!

今回はじっくりと世話人のヨシダさんにお話をうかがいました。職業柄、良いと思われるものはPRせずにはいられないのだとか。その積極的な姿勢がとても勉強になりました。

『第3回 米紫と笑助 上方落語○○亭』は、9月18日(土)15時開演です。50名限定の会ですので、お早目にご予約ください。

米紫・笑助落語会事務局@名古屋の公式Twitterも要チェックです!

第3回 米紫と笑助 上方落語○○亭

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日時:令和3年9月18日(土)15時開演、14時半開場

会場:正法山高顕寺(愛知県名古屋市中区橘1-3-23)

木戸銭:予約3500円、当日3800円

出演:桂米紫、笑福亭笑助、原口陽子(三味線)

ご予約・お問い合わせ:米紫・笑助落語会事務局 070‐5445‐8684(留守電対応あり・SMS可)

489.kamigatarakugo.bns@gmail.com