寄席つむぎでもおなじみ!マグナム小林先生が、落語芸術協会からお囃子の足立奈保さんを迎えて「バイオリン&タップ」を開催されました。2022年1月に第1回、同年7月に第2回が開催され、今回が3回目になります。
東京・西池袋にあるライブ・バー「Sunny Spot」。「サニスポ」の愛称で親しまれ、ふだんはフォーク・ミュージックやカントリー・ミュージックを愛する方々が集うこのバーに、バイオリンと三味線の音が響く素敵な会。それが「マグナム小林のバイオリン&タップwith奈保」です。
さて、いったいどんな会になったのでしょうか?
▼第2回の様子はこちらからご覧いただけます
第一部 世界へ!バイオリンと三味線のコラボレーション
前回、世界的にも有名なアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』のオープニングテーマである『残酷な天使のテーゼ』を奈保さんとともに披露されたマグナム小林先生。
日本のみならず、世界中で親しまれているこの曲とともに、世界へ打って出よう!と計画されていました。
今回は、世界へ2度目の挑戦!ということで、アニメ『超電磁マシーン ボルテスV(ファイブ)』のオープニングテーマを演奏されました。
日本では1977〜78年に放送、その後世界各国でも放送されましたが、特にフィリピンでは大人気!最高視聴率が58%を記録したというから驚きです。1999年に再放送され、今の若い世代にも『ボルテスV』は親しまれているのだそう。
バイオリンと三味線で奏でられる『ボルテスV』。日本でも親しまれているこの調べが、フィリピンで長く歌い継がれていると思うと、なんとも不思議な気持ちです。
続いては、マグナム先生だけでなく、奈保さんもお好きなプロレスの入場曲の数々を!
「私の趣味に奈保さんを付き合わせているように見えるかもしれませんが、奈保さんもプロレスがお好きなんですよ」というマグナム先生の言葉に、深く、そして大きくうなずく奈保さんです。
今回は、「全日本四天王」と「闘魂三銃士」がテーマ。所属団体が違うこともあり、決して対戦が多いわけではなかった7人、夢のタッグマッチの実現です!
それぞれの選手にまつわるエピソードからもマグナム先生のプロレス愛が感じられ、演奏にも深みが増します。
前半ラストは、『トルコ行進曲』と『ラデツキー行進曲』、『天国と地獄』のクラシック音楽3曲。『ラデツキー行進曲』は、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のニューイヤーコンサートさながらの盛り上がりでした!
第二部 大迫力!の響きに興奮
後半のスタートは、奈保さんによるマグナム小林先生の出囃子『あゝ新撰組』から。
寄席には欠かせないおはやし。ふだんおはやしさんの姿を拝見することはできないのですが、今回は特別です。
「Sunny Spot」ではカントリー・ミュージックやフォーク・ミュージックのライブ等が開催されていることもあり、店内にはギターをはじめとした楽器がたくさん飾られています。
そうした音楽の中でバイオリンが使われることもあるそうですが、三味線はおそらく、今回の企画だけ。それもまた、特別な感じがしてうれしいですね。ずらりと並んだ弦楽器が圧巻です。
続けて、マグナム先生といえばの『東京節』による謎かけ。そうきたか!という種明かしに拍手が起こるほど大盛り上がりでした!
そして最後は、『暴れん坊将軍』。待ってました!の拍手も聞かれましたよ。
Sunny Spotの空間に広がるバイオリンと三味線、タップの音は大迫力。特にタップシューズから響く音は、身体の中にまで染み込んでくるようで、圧倒されます。
この場所だからこそ味わえる感覚に、興奮!ぜひ、みなさんにも体感していただきたいです。
おわりに
最初の「マグナム小林のバイオリン&タップwith奈保」が開催された2022年1月は、東京都でも新型コロナウイルス感染症のために緊急事態宣言が発出。前回、第2回の際も「第7波」の入口に立ったとされ、じわじわとその影響が広がってきていたところでした。
少しだけ先行きの見えてきた今回、お客様の数も「つばなれ」、つまり「〜つ」で数えられる数を大きく超え、大盛況となりました。
Sunny Spotという密な空間だからこその、密な音楽と密な時間。
ぜひまた味わいたい!と思う体験でした。