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㉓受賞・受章~師匠桂米朝と過ごした日々:桂米左

桂米左

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人間国宝でよく知られている桂米朝師匠。しかし、人間国宝だけではないようです。実に多くの賞・章が贈られています。今回は桂米左師匠に桂米朝師匠の「受賞・受章」についてつづっていただきました。

桂米左師匠が目にされた桂米朝師匠の涙とは?一緒に思い出を感じてください。

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受賞・受章

師匠ほど多くの賞・章を受けた噺家は古今東西居ないと思います。

上方お笑い大賞、こんな賞があるんやと初めて知った日本酒大賞、姫路名誉市民、紫綬褒章、人間国宝、文化功労者、文化勲章、果ては従三位まで。

従三位ってどんな位と調べてみたら、水戸の御老公と同じ位なんです。

つまり格さんが印籠を出しても師匠は同じ位なので土下座せんでもええんです、そういう位です。

紫綬褒章の時は私は内弟子でした。お祝いのパーティーの時は熱出して師匠の家で寝てました。役に立たん弟子で申し訳なかったです。

紫綬褒章を頂くと旭日小綬章という流れになってるかどうか知りませんが、師匠のとこにも打診がありました。

今は旭日小綬章ですが当時は勲四等旭日小綬章でして、これが師匠を怒らせた。

「人のやってきた事に対して勲何等とかなんで等級を付けるねや、おかしいやろ。それぞれ立派な仕事をしてるのや、そんなんはワシは要らん」と受けなかった。

ただ当時既に何等が取れて旭日小綬章となっていたなら受けてはったかも知れない。

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人間国宝というのは俗称で正式には「重要無形文化財古典落語保持者」。

東京の柳家小さん師匠に次いで翌年に認定。

記者会見で「これが壷や皿やったら息子達も売る事が出来るんやろけど売れんからね」と…人間国宝記者会見史上ギャグを飛ばしたのは初めてやないかと。

落語作家の小佐田定雄先生が「奥さん方は割烹着着て襷掛けるんやろね、国宝婦人会と書いて」と言いはりました…笑ってしまった。

その後すぐに姫路名誉市民になりました。喜んではりました。

尼崎市民でしたが名誉市民になったという事で姫路市から市営バスの優待乗車券が送られてくるようになりました。

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師匠が要らん言いはりましたのでもらってきました。お宝です。持ってるのはおそらく私だけかと。

けどこれ使って桂米朝が乗って来たらビックリしはったやろな、乗ってほしかったなぁ。

いろんな賞・章でもやはり一番は文化勲章でしょう。

有難い事に三男さんと一緒にお付きで皇居まで行かせて頂きました。私の一生の思い出です。

皇居は東京のド真ん中にあるのにとても静かで伊勢神宮と同じ空気、同じ雰囲気でした。

宮殿松の間での親授式が終り降りて来はった時に「師匠おめでとうございます」とお声を掛けるとうっすらと涙ぐんではりました。

師匠も嬉しかったに違いありませんが、それ以上に弟子、一門、全ての噺家が嬉しかったと思います。

ただその時の首相が鳩山由紀夫というのが噺家の文化勲章らしいわ!(笑)