日本最多メダル獲得数で幕を閉じた東京オリンピック。野球はなんと金メダル!とても嬉しいことです。
今回はマグナム小林先生に東京オリンピックで侍ジャパンが金メダルを獲った喜びと、その要因について解説していただきました。マグナム小林先生と一緒にあの喜びを追体験しましょう!
日本、金メダル!
東京五輪でこの種目だけは金メダルを獲ってもらいたいと思っていたのが野球。そして、獲る事が出来て野球ファンとして本当に嬉しい。
レベル的に言えば勝って当然と言われるかもしれないが、そう言われて過去の五輪でも獲れなかった訳で、国際試合がレベル通りに終わる事の方が少ない。
決勝で当たったアメリカなんか現役メジャーリーガーが居なくてもいいチームを作ってきた。メジャーリーガーがいた4年前のWBCの準決勝が日本の1点差負け。今回の決勝が2点差で日本の勝ち。乱暴な言い方かもしれないが、大きなレベルの違いはないと言える。
一番、もったいないのはドミニカ。このチームは勝つ気あるのかと思うくらい、クローザーさえきちんとしていれば、決勝まで来られたかもしれない。
日本が金メダルを獲れた要因は3つ。
一つは、先発の山本、抑えの栗林と投手陣に2つの柱があった事。WBCで優勝した時の大塚やダルビッシュのようにクローザーがしっかりしていた時は優勝出来ていたので、特に栗林の存在は大きかった。北京の時は岩瀬が打たれて崩れたし、その後のWBCではリリーフの柱がいない為に苦しんだ。
2つ目は甲斐のリードに迷いがなかった。それは甲斐自身が日本シリーズなどの修羅場を経験してるのもあるし、スコアラーなどの情報収集が的確だったのも挙げられる。過去の五輪では、情報が少なく、捕手が疑心暗鬼になり、迷って打たれるというケースが多々あった。
3つ目は、坂本、山田が本当の意味での中心選手に成長した事。2017年のWBCの頃は海外の投手に力負けするケースがあったが、今回はそういうところが全くなかった。ここまでの国際試合の経験が生きたのだろうが、ここまでなるのに5年かかった。
そういう意味からすると、今回のメンバーで野手で25歳以下は栗原と村上くらい。先の事を考えたら、岡本は入れておいた方が良かったと思う。
年齢の話が出たので、最後に。五輪のサッカーが23歳以下なのだから、WBCと別で意味を持たせるなら、野球も25歳以下にした方がいいと思ってる。そうすれば、メジャーリーガーが出る出ないもあまり関係なくなるし。次はないけど、ロスではぜひ、そういう形で見てみたい。