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どうやら50歳まで生きられそう~SFと童貞と落語:笑福亭羽光

笑福亭羽光

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笑福亭羽光師匠は昭和47年生まれ。今年50歳を迎えられます。人生100年時代の折り返し地点ですね。この折り返し地点を迎えるにあたり、感じられたことがあるのだそう。それは…。

今回も笑福亭羽光師匠の独特の感性が光ります。じっくりお読みください。

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どうやら50歳まで生きられそう

 このブログを書いている一か月後、9月24日で、50歳になる。それまでに事故ったり病気になったりして急死するかもしれないが、一応血圧も安定しているし、コロナにも感染していない。

 子供の頃、50歳まで生きられるなんて思っていなかった。また、芸人を始めた22歳の頃、50歳まで芸人を続ける事が出来るなんて思ってもみなかった。漫才師、四人組のコント集団、落語家……と芸種は変えてきたが、〈お笑い〉という物を生業とはしてきた。もっとも34歳で落語家になるまで〈お笑い〉としての収入はほぼゼロで、アルバイト生活だったのだが。

 母が49歳で大腸がんで亡くなったので、僕は胃カメラ腸カメラは定期的にやっている。

母は、真面目で、勤勉で、つらい事も我慢する人だった。そんな母がストレスをためて癌になり、49歳で死去するのを反面教師にしようと思った。

だから僕は、やりたい事はなんでもやる。辛い事、嫌な事、苦手な事からは逃げる……という人生を送ってきた。

高槻市の病院で、母の遺体の前で、誓った日をぼんやり覚えている。そう今、これを書きながら思い出してきた。今思うと母の遺体の前で独り泣きながら、何故あんな母の死と関係ない事を誓ったのか……と不思議に思う。

「立派な漫才師になります……」もしくは「漫才頑張ります……」と誓ったと思う。記憶が定かではないが。

 以下も過去の定かではない記憶を掘り起こして書いているので、間違っているかもしれないが。

母の死のあたり(多分僕が23歳か24歳位)から、現実をリアルを感じられなくなった。

どっか物語を俯瞰で眺めているような、自分自身を空中から眺めているような感覚が常にあった。だから、収入が無くなってホームレスになってもどうでも良いと考えていた。

それに、1999年のノストラダモスの予言を信じてたので、世界が滅ぶと思っていた。世界滅ぶのに、真面目に働くのも嫌だし、芸人でもやって好きな事しよう……と。

 2000年をむかえ、どうやら世界は続いていくと判って少し焦った。でもその頃には東京に出てきていて、漫画原作者とお笑い芸人で、必死だったので、現実をリアルと感じられるようになっていたのかもしれない。

 もしかしたら、やはり予言は当たっていて、僕らは1999年に世界は滅んでいるのかもしれない。僕らはみんな幽霊で……という考えから、【粗忽地球】という新作落語を昔作った。地球自体を一つの生命体と考える説(ガイア説だったかな?)があるそうで、古典落語【粗忽長屋】のパロディーで、地球自体が滅んでいる事に気づかずに幻影を見せ続けている…という悲しい内容だ。

 しかし、今思うと、物心ついてから今までの僕の人生はアッという間の、夢のような不思議な人生だった。

今このブログを書いている僕は、現実だろうか? 

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9月11日㈰開催『昇羊が羽光の50歳誕生日を祝う会』

出演:笑福亭羽光、春風亭昇羊

日時:2022年9月11日㈰18時半開演(18時開場)

会場:神田連雀亭(東京都千代田区神田須田町1丁目17 加藤ビル2F)

木戸銭:2500円(限定20席、全席自由)

主催:らくごを聴こう事務局

ご予約・お問い合わせ:ukourakugo@gmail.com