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過去を生きない!『スクラップ&ビルド』~露の眞のアイドル愛:露の眞

露の眞

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大好評『露の眞のアイドル愛』!
過去を大切にすることはもちろん大事です。しかしそれだけに囚われていませんか?アイドルを通じ伝統芸能について考えた露の眞さんが、出した答えとは?

今回も熱い想いが詰まっています。お楽しみください!

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過去を生きない!『スクラップ&ビルド』

想い出話ってすごく楽しいです。

友人達とはずっとしていられます。噺家になってからは師匠方の過去の楽屋話を聞きお腹を抱えて笑わせてもらい、且つ勉強にもさせて頂いてます。

過去を知ることってとても大事です。
過去は確かに事実。

学校で歴史の授業があるように、過去の事実を知り未来に活かす。そう未来に活かすため。
過去に囚われて生きるため、ではないです。

確かにいい時代だったんだ
老人は懐かしむけど
今をスタートにする者たちは
思い出じゃ生きられない。
(AKB48「UZA」type-K収録、作詞・秋元康、作曲・エガワヒロシ、より引用)

AKB48チームKの楽曲「スクラップ&ビルド」。
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この曲はAKB48の曲ですが、NMB48の「夢は逃げない公演」で私は初めて知りました。アンコール明けの曲やったかな。わかぽん(安部若菜さん)が大活躍してた事もあり、一瞬で好きになりました。

スクラップアンドビルド。
英語がちんぷんかんぷんの私は調べたんです。

スクラップアンドビルドとは、老朽化して非効率な工場設備や行政機構を廃棄・廃止して、新しい生産施設・行政機構におきかえることによって、生産設備・行政機構の集中化、効率化などを実現すること。(Wikipedia「スクラップアンドビルド」より引用)

簡単にいえば『古いものは壊し、新しいものを作る』という事でしょうか。

ぶっちゃけると「スクラップ&ビルド」に関してはこのコラムの終盤に記事にしようと計画してました(ちなみに最終回の曲は決まっています)。
なぜなら今の私が言うてええのかわからん思いやから。だから終盤に投下して「ほなさいなら!」と華麗に去ろうとしてました。でもそれじゃあアカン気もする。

どうも熱苦しくなる私。
この頃の自分はこんな事思ってたんや…という記録として書かせて頂きます。

この数ヵ月で今まで当たり前やった事がそうでなくなっています。「そんなもん関係あるか」と言う方も少しだけ周りにはいらっしゃいますが、大多数はこれまでの生活様式を改める事となったと思います。

そう、どんな物事も時代に合わせて変化するんです。するべきと私は思います。

伝統芸能の世界も私はそうであって欲しい。

歴史的事実では「落語は男性が作り上げてきたもの」「登場人物は男性が多かったり、男性目線で作られたものやから女性は古典はできない」。

これらは文献やネットから得られる知識なので詳しくは書かないですが、この理論は未だに覆せてないようです。

【露の都】の存在が私はもう覆してると思うんですけど…。そんな言葉を聞く度に我が師匠を否定されてるようで正直良い気持ちはしません。師匠を否定されて腹立つ気持ちは全人間共通です。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

私が初回コラムに書いた内容。
よく「過去廚」に遭遇するのです。「昔の落語家は良かったわ~ウンタラカンタラ~」て人に。「女は落語は向かん」と文献に書いてある【情報】を武器に、落語素人様(自称落語好き)に説教される事も日常茶飯事です。
家族に言われた時はさすがにキレて家中の酒を飲み尽くしてやりましたよ。噺家の肝臓なめるなよ!

過去ばかりに目を向けて楽しいですか?

アイドルでも「あの頃が黄金期」という言葉を耳にします。他のグループでもNMB48でも。

私のリアルな経験上。
自分の知らない事に対して、何も知らないくせにマウントとりにくる方って多い気がします。

あの頃が黄金期。
「いや、それはあなたが今を見てないだけでしょ」と私は言います。過去ももちろ素晴らしい。確かに私にとってはさや姉がいるNMB48は輝いてます。その時代も今も尚好きです。さや姉卒業の日は京橋の居酒屋で号泣してました。

でもNMB48も落語も、
現在もそれぞれのステージで活躍し輝いてる人はたくさんいらっしゃいます。さや姉と比べたりなんかしない。
昔の名人が良かったと言う人もいますが、落語界も現在も名人はたくさん存在しています。そう【黄金期】という言葉は「今を生きる人」を否定する言葉なんです。

過去を否定する事はない。
けれど今を否定するのは違うと思います。

そして昔の理論ばかりに囚われるのではなく、柔軟に理論というものは変わっていけばいいなと思います。
学校の教科書だって変化してるんですよ。過去の良い所・事実は残しつつ、時代によって素直に変化していくのはそんなに悪い事なんですかね。過去の価値観がすごく邪魔する事ってないですか。

私の師匠の口癖が「素直であれ」。

過去ばかり見るのではなく、今良いものもこの目でみていきたい。先入観は壊してしまいたい。
私がもっと年齢を重ねた時もそういう人でありたいです。

「夢は逃げない公演」で初めて観た「スクラップ&ビルド」。当時研究生だったドラフト3期生・6期生の方々は輝きまくってました。爆発しそうなエネルギー!これからの未来への希望!

それと同時にこの公演に「スクラップ&ビルド」を選んださや姉の想いも伝わってきました。過去も現在も、みんな輝いてるよ。

Baby!スクラップ&ビルドだ!
Baby!全部壊そうぜ!
何も規制されずにやりたいようにやろう!
Baby!スクラップ&ビルドだ!
Baby!もう一度作れ

過去でしかないんだ
改革の鉄球を振り下ろせ!

(AKB48「UZA」type-K収録、作詞・秋元康、作曲・エガワヒロシ、より引用)

アイドルも落語も過去全てを壊す必要はないと思います。

でも何度も言いますが、
その過去に囚われて、今を否定するのは違います。周りではなく自分自身で思うのも。

例えば「私は女だからできない」って自分自身が思てたら、そんなもん自分が「性別を言い訳」にしてるだけです。周りが「無理!」と言うても「できるわ!」と信じる。なにくそ精神で挑戦し続ける。

私は生意気と言われようがその精神は持ち続けたいです。

今はこんな事言うても生意気な奴の絵空事にしか聞こえないかもしれません。
なので自分がもっと年齢を重ねた時に、もう一度言いたいです!その頃の露の眞は噺家としてどうなってるんでしょうか。がんばらなければな。

その頃も変わらずペンライト振ってて欲しいね。

「スクラップ&ビルド」。
この曲、私より年上の方が聴かれたらどう感じはるんでしょうか、すごく気になります。青臭く感じますか?

青臭くても。この気持ち、ずっと持ち続けた人間でいたいです!

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