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⑲同窓会という人生確認作業・続 ~SFと童貞と落語:笑福亭羽光

笑福亭羽光

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同窓会といえばどんな思い出がありますか?
全く変わらない友人がいたり、昔の面影が残っていない同級生がいたり…なんて経験がある方もいらっしゃると思います。
笑福亭羽光さんが同窓会で耳にしたのは女性二人の会話。
長い時間を経て再会した二人から、笑福亭羽光さんは一体何を考えたのでしょうか。

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同窓会という人生確認作業・続

 同窓会で、僕はあまり知らない女性二人の会話をそれとなく聞いていた。

女性Aは、かつて学園のアイドルでイケメン男子と付き合っていた。

女性Bは、かつて地味な女子で、そのイケメン男子に憧れていた。

高校時代の力関係では、女性Bからしたら女性Aはまぶしく輝き、とても近づけない憧れの存在だった。そして30年の歳月が流れ、現代。

女性Aは確かに今も変わらぬ美貌をたたえているが、独身でOLをしている。

女性Bは相変わらず地味だが結婚して子供が三人いる。

Bは「私、昔はAさんの事凄くうらやましかったんよ。嫉妬した事もあった……」と懐かしそうに言う。

Aは相変わらず社内でもモテているようだが、未婚である。相手を選びすぎたようだった。

2人はどっちが幸せなんだろう。

Bは「Aさんは良いな~自由で。私は早く帰って子供の弁当作らなあかんねん」と言って帰っていった。その台詞は本当にAを羨ましがっているようでもあり、実は結婚して子供を産んだ自分を誇っているようでもあった。