JR中央線沿いにある、国分寺。みなさんは訪れたことがありますか?学生も多く、人が行き交うまち。筆者も学生時代を過ごした思い入れ深い地域です。
そんな国分寺で三遊亭遊喜師匠が主催されている落語会があるんです!2021年4月10日に行われた「第164回国分寺ギー寄席」のレポートをお届けします。
「第164回国分寺ギー寄席」に行ってみた!
今回訪れたのは、東京都国分寺市。
JR国分寺駅北口から歩いて3分ほどのビルの1階には迫力あるオブジェと「giee」の文字。少し怪しげな雰囲気の階段を降りた地下にある場所が今回の会場、giee(ギー)です。
こちらで毎月開催されているのは「国分寺ギー寄席」です。この落語会は三遊亭遊喜師匠が真打に昇進される少し前から勉強会としてはじめられたそうです。毎回ゲストを招きながら月に一度、土曜日に開催されています。今回でなんと第164回目の開催!10年以上も続く歴史ある落語会です。
薄暗い照明の中、オシャレなカウンターテーブルにバンドセットのある秘密基地のようなワクワクする空間が広がっています。
今回のゲストは、今年5月から真打昇進と披露目興行を控えている三遊亭小笑さんと、昨年4月に二ツ目へ昇進したばかりの三遊亭小とりさんのお2人です。
まずは三遊亭小とりさんが高座へ上がります。
落語家を志すまで牛の乳搾りや地方の旅館での仕事など(!)様々な仕事を経験したという小とりさん。しかしどれも長く続かなかったそうです。
そんな小とりさんが演じるのは、少年がおじさんに語りかける『おじさん』という新作。今回がネタおろしです。様々な経験をしてこられた三遊亭小とりさんが憧れる男性の理想像や姿が垣間見えたような気がしました。
次に高座へ上がったのは三遊亭遊喜師匠。
先ほどの三遊亭小とりさんの高座から、新作でお馴染みの瀧川鯉八師匠もこの「国分寺ギー寄席」で新作に果敢にチャレンジしてきたとエールを送ります。
そして、三遊亭小笑さんは前座の頃からの付き合いとのお話。遊喜師匠の披露目興行の際は前座仕事をしているフリをしていたとのエピソードも飛び出します笑
小笑さんの真打昇進を受けて「立派になったなあ」何とも感慨深い様子でした。
昨年の緊急事態宣言により家にいる時間が多かったという遊喜師匠。奥さんや子どもとのエピソードから、夫の気持ちに悩む妻の姿を描いた『厩火事』を演じます。
仲入りを挟んで、再び三遊亭小とりさんが登場します。
1席目の新作だけではなく、古典にしっかり取り組む自分もいるよ!とのことで『浮世床』を演じます。
そして今回のトリ、三遊亭小笑さんが高座へ上がります。
もうすぐ真打へ昇進する小笑さん。今月も寄席の出番があり、二ツ目か真打か分からない不思議な日々を過ごしているそうです。
そして、「国分寺ギー寄席」の思い出もお話されていました。なんと前座の頃、10年以上前から出演されているそうです。
この会ではやりたいネタに挑戦しているとのことで、今回演じたのは『蛙茶番』。小笑さんらしい軽快な雰囲気で話が進みます。(『蛙茶番』は披露目で聞けるかもとのことです…!)
終演後はアフタートークの撮影。アフタートークは三遊亭遊喜師匠のYoutubeチャンネル「遊喜ちゃんねるofficial sanyuutei yuuki」で配信されています!ぜひご覧ください。
「国分寺ギー寄席」は今後、配信も検討中だそうです。
会場であるgieeでは、落語会の他にも音楽のライブや展覧会、映画の上映など様々なイベントが行われています!
gieeのHPはこちら
次回「第165回国分寺ギー寄席」5月8日(土)緊急事態宣言により中止となりました 開場:12:30 開演:13:00 木戸銭:1200円+ドリンク代 出演:三遊亭遊喜、他
国分寺のまちで土曜日午後のひとときをゆったりと過ごしてみませんか?