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苦い映画出演 ~噺を肴にもう一杯!:桂三若

桂三若

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東京と大阪を自由自在に行き来されておられる桂三若師匠。しかし、3度目の緊急事態宣言発出でのんびり過ごさざるを得ない状態に。そんな時、桂三若師匠はある映画を見つけられたのだそう。それはご自身が出演された映画。それは……。

ぜひお酒を片手にお読みください。ボーっと飲むより良いお酒になること間違いなしです!

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苦い映画出演

三度目の緊急事態宣言を受けほとんどの仕事もキャンセルとなり、おかげさまで元気に自粛生活を送ってます。外出はもちろんお勉強もお稽古も、ついでに便秘気味で便も自粛しております。

そんな中でテレビばかり見て過ごしてますが、スカパーで凄いものを発見しました。それは僕が二年程前に出演させていただいた映画です。良かったら皆様も見てください。できれば夕食時に小さなお子さんなどと一緒に、一家団欒で見ることをおすすめします。

タイトルは『セックス探偵ハテナシ!』です。ストリーは主人公の探偵がセックスをすると勘が冴えて事件を解決するという、考えた人の脳ミソにノーベル平和賞をあげたいような怪作です。(大人の事情があったのか、タイトルは『新橋探偵物語』に変わってました)

この映画に出演したのは、最初、吉本興業という所属するタレントは反社会勢力とは無縁で税金もきちんと払い、辞める者は誰もいなくギャラを搾取することなど絶対にない会社の女性マネージャーから電話があり、エキストラに毛が生えたような役なんですがいかがですか?と聞かれ、快諾すると「お金持ちの役だそうですので、お金持ちっぽい格好で来てください」と言われました。

そう言われましても、服を着てるだけで皇室関係と間違われる天王寺あたりならお金持ちに見えるかも程度の服しか持ってない僕は、着物で行くことにしました。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

そして当日台本を貰うとこんな役でした。主人公の女性は女優を目指しながら水商売をしていて、僕はそこの常連客。

セリフは「ユミカちゃんて女優目指してるんや?」「そうなんですよ」「じゃあテレビ局のプロデューサー紹介したろうか?」「ほんとですかー」「そのかわり…」とオッパイを揉もうとして、キャーと突き飛ばされるという日本一間抜けな、現実社会にはいそうでいないテレビでしか見たことないザコキャラの情けない役でした。

これを見た時にマネージャーに「やめさしてくれ!」と言いました。一応嘘でも落語家桂三若として地味に頑張ってきたのに、名前を汚すようで恥ずかしいと。

するといつもは頼りない女性マネージャーなんですが「三若さん、それは違いますよ。役者は役になりきるんです。どんな有名な役者が殺人犯や変態を演じたからといって名前が汚れますか?金持ちの嫌な客を演じるんですから、桂三若は関係ないんですよ!」

と言われ、なるほどなぁと納得してやることにしました。

監督のキューで演技をスタートし「そのかわり…」とオッパイを触ろうとしたら「カットー!三若さん、もっといやらしく」

もう一度「そのかわり…」「カットー!三若さん、もっと男の欲望をむき出しにして!」もう一度「そのかわり…」「カットー!三若さん、もっといつもやってるような感じで!」

誰がいつもやってんねん!!(たまにやー!)と激しく心の中で突っ込みながらもテーク7ぐらいでやっとオッケーが出ました。

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そのままずっと忘れてたというか、記憶から消去してたのですが、放送を見てびっくり。なんと僕はオープニングアクトで顔面のアップから映画が始まります。そして「そのかわり…」「キャーやめてくださいー」と突き飛ばされて「店長!なんやこの子はーあかんぞー」とキレるとこで僕の場面は終わりです。

それ以外のストリーを全く知らなかったのですが、その後は場面が変わり店長が主役の女性に怒ってるとこです。

「ユミカちゃん、お客さんに何てことすんねん。あの人は有名な落語家の桂三若師匠やぞー」

えー!えーえーえー!

俺、本人役なん!桂三若関係なくないやーん!そのまんまやーん!名前汚しまくりやんー!映画が終わるまでの二時間、ずっと突っ込み続けました。ですから僕もきちんと内容を把握して無いのですが、面白いので(なんで?)ぜひ見てくださいませ。

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宝塚メディアネットワークは三若師匠を応援しています

特定非営利活動法人宝塚メディアネットワークは、桂三若師匠を応援しています。

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