広告

中国蘇州に行ってきた 前編~SFと童貞と落語:笑福亭羽光

笑福亭羽光

▲お問い合わせはこちらから▲

▲たくさんのお越しをお待ちしております▲

笑福亭羽光師匠が海外公演をされてきたとのこと。昔昔亭A太郎師匠とご一緒だったよう。場所は中華人民共和国江蘇州蘇州市。日本でもなじみ深い上海の近くにあります。

近いようで遠い国・中国で羽光師匠とA太郎師匠の旅が、淡々と進むわけがありません。色々とドタバタたあったと羽光師匠はつづります。それは…。

広告

中国蘇州に行ってきた 前編

 2023年10月16日(月)から三泊四日で、中国の蘇州に行ってきた。
いつも昔昔亭A太郎兄さんと、静岡県長泉町で学校公演を行っていたが、そこの先生が中国の蘇州の日本人学校の校長に就任したのだ。
僕とA太郎の学校寄席コンビでオファーがきた。
学校公演は、一日だが、せっかくだから一日かけて蘇州の観光予定を作ってくれた。

行くに際して、まずパスポートの全てのページの画像を送ってVISAを取得しないといけない。
最初、スマホでパスポートの全ページの写真を撮影してメールしていた。かなり大変で、中国が改めて管理国家である事を感じる。
グアムに行った時はこんな事なかった。
パスポートの写メを、当局に確認してもらったところ、やはり、PDFにしてデータで送って欲しい……となった。
そらそやろな~と思いながら、コンビニでパスポートの全てのページを取り込んでデータを送った。
その際、PDFというのが画像の保存の形式である事を実戦で理解した。

 VISAが届くのは、出発日の3日前。しかも僕は不在が多いので投函ではなく直接手渡しの郵送方法では受け取るのがかなり困難である。
何とか受け取ったVISAは、A太郎兄さんとセットのVISAだった。つまり二人で一つ、コンビのVISAで、飛行機も隣同士、宿泊場所も一緒という常に行動を共にしないといけないVISAなのだ。そもそもVISAを見るのが初めてだから、そういうものかな~と思ったが。後に、それは中国でもまれな事だと判る。

 VISAを取得しただけでは、まだいけない。コロナ渦が終わったが、健康診断チェックというのを、ネット上でしないといけなくなったそうで、それが滅茶苦茶難しい。
まずWEチャットという中国のラインのようなものに入らなくてはいけず、中国語の問診をウケないといけない。
蘇州の日本人学校の教頭先生に手伝ってもらいながら、なんとか問診票を書くのに五時間かかった。

 当日、成田空港第一ターミナルに、10時集合にしたが、予測通りA太郎兄さんは遅刻してきた。
海外に行くのに慣れてないので、緊張しながらVISAを見せると、やはり、コンビのVISAというのが珍しいらしく、出国の受付で上司を呼んできて確認をとっている。しかも僕とA太郎兄さんの顔を見比べて、何故か半笑いだ。
よほどコンビに見えたのだろう。

 無事、飛行機に乗り、上海に到着。
空港から出るのが一番緊張したし、大変だったが、Weチャットで、問診表も無事提出し、出国出来た。
ウーさんという運転手に三時間、運転してもらい、無事ホテルに到着。
ウーさんは、五十五歳の中国人だが、日本語は少し喋れるし、翻訳アプリで、会話ができる。
教頭や校長に出迎えられ、食事した。

更新の励みになります。ご支援のほどをよろしくお願いいたします