« »
広告

⑮小説の朗読を聴きながらみる夢~SFと童貞と落語:笑福亭羽光

笑福亭羽光

SFとは「サイエンスフィクション」の頭文字を取った言葉です。日本語にすると「科学的な虚構」。こちらを愛する笑福亭羽光さんの最近のブームは、朗読を聞きながらの睡眠なのだそう。すると不思議なことが起きて……。

今回も笑福亭羽光さんの魅力が詰まったエッセイです。一緒に不思議な夢をみませんか?お楽しみください!

広告

小説の朗読を聴きながらみる夢

最近寝ながら小説の朗読を聴いている。


幼少の頃、母に小説を読んでもらって眠りについていた記憶があるので、ラジオにしろ落語にしろ何か聴きながら眠りにつくのが大変心地いい。

僕の朗読の楽しみ方は、目をつぶり、小説世界を映像化し、登場人物たちの容姿も想像する。

いつもの様にそのような楽しみ方をしていると、不思議な事が起こった。

その想像がそのまま夢につながっていったのだ。半覚醒というのだろうか。半分寝てて半分起きているような状態が続いたのだ。

どの位まで小説の内容に忠実な夢だったのか。小説の内容を離れて夢の中で独自のストーリー展開がなされたのか、そのあたりは曖昧である。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

漱石の『こころ』を聴いていたのだが、YouTubeはどんどん連続再生していくので、そのうちに知らない作家の知らない短編小説の朗読が再生されていた。

その日みた夢も今となってはよく覚えていないが、一つの別の人生を生きたような充実したストーリー展開があったと記憶している。

脳や夢にはよくわかっていない部分があるそうだ。

何かを無くして不安な夢や、落語『不動坊』をしていて、台詞が出てこなくて高座で焦っている夢をよくみるが、きっと現実の不安の現れなのだろう。