今年5月に真打披露興行の予定だった笑福亭羽光師匠。しかし、緊急事態宣言発出により延期に。延期になったことで、新聞社2社からインタビューを受けておられましたが、悲壮感を出されず淡々とされておられました。
さて、淡々とされていたものの、本心は…。
気持ちを切り替えて6月11日からの真打披露興行を楽しみにしましょう!
緊急事態宣言延長 真打披露興行延期
緊急事態宣言により、映画館や娯楽施設、そして寄席演芸場の開催に注目が集まった。
二転三転したのち、5月12日から寄席は席数50%で再開した。再開された浅草演芸ホールの初日、客席は30人位。席数は300以上あるので、ガラガラ。
普段の平日の昼の寄席の雰囲気である。道を歩くよりディスタンスをとっているし、かなり安全である。入口から入る時に、取材にきていたTVレポーターに、客と間違えられてインタビューされた。
僕達の真打披露興行は6月11日からに延期された。興行内容もほぼ同じに顔付けする予定である。
マスコミからは、コロナに翻弄されたかわいそうな真打……とみられているようだが、あまり感想は無い。普通の真打は披露興行で、「よし!今日から真打だ!」という気分のリセットがるようだが、僕らは知らない間に真打になっていた……という気分だ。大晦日に寝てしまい起きたら年明けていた時のような気分である。
6月11日は、感染者数は少しは減るだろうが、今とあまり変わらない状況だと思われる。ただ本来披露興行を開催する予定だったゴールデンウィークと比べて平日だから少し客足は遠のくと思われる。
春に真打になる心づもりだったのが、夏に真打になる……という認識に変わってきた。
口演予定だった、春の噺『貧乏花見』の台本を引き出しに入れ、『青菜』『ちりとてちん』という夏の噺を覚えなおそう。そして夏の着物をタンスからだしておこう。