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⑫昔昔亭A太郎兄さんとの同棲生活~SFと童貞と落語:笑福亭羽光

笑福亭羽光

現在、お一人で杉並区に住んでおられる笑福亭羽光さん。でも、独身ではありません。色々あって一人暮らしなのだそう。

今回は笑福亭羽光さんの住まいの「色々」についてつづっていただきました。放浪されていたようです。お楽しみください!

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昔昔亭A太郎兄さんとの同棲生活

杉並区でシェアハウスに住んでいる。一軒家の中の一つの部屋を借りているのだ。

昔は先輩のA太郎兄さんと10畳位のこの部屋に一緒に住んでいたのだが、さすがに僕との同棲生活に嫌気が差したのだろう。A太郎兄さんは、出て行った。

最初、世田谷のマンションに妻と幼かった息子と3人で暮らしていた。前座生活も終わろうとする頃に東日本大震災が起こり、妻が放射能を怖がるようになった。僕が2つ目になった途端、妻は息子を連れて静岡県三島の実家に引っ越していった。僕を置いて。

離婚したわけではない。円満別居である。仕事も収入もない僕は、東京に住む場所を無くした。

6畳のアパートに一人暮らししていたA太郎兄さんの家に転がり込んだのだ。ずっといたわけではなく、東京でわずかな寄席や落語会の時だけ泊めてもらう……という約束で家賃の半分を負担した。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

何も無い時は、静岡県三島の妻の実家で過ごし、また大阪で『おとなの子守歌』という師匠の番組にもレギュラー出演させてもらえたので、大阪にもよく行った。

名古屋に大須演芸場という劇場があり、当時楽屋で寝泊まり出来た。暇な時はずっと大須演芸場に行き宿泊していた。

こんな放浪生活が三年位続いた。沼袋→中野→杉並……とA太郎兄さんと共に3回も引っ越した。

そして、今僕はA太郎兄さんが出てった部屋でこのブログを書いている。

大阪でのレギュラー番組が終わり、名古屋の大須演芸場も体制が変わり、寝泊まり出来なくなった。あの頃があったから今があるのだと思う。

六畳でマクラを並べて寝たあの頃を本当に懐かしくいとおしく思う。

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