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㉒寄席の顔付けと、過去との和解~SFと童貞と落語:笑福亭羽光

笑福亭羽光

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緊急事態宣言が発出されましたが、いよいよ5月から始まる真打披露興行。笑福亭羽光さんの旨も高まっているようです。顔付け、つまり出演者は席亭や協会の事務局と相談をされているとか。笑福亭羽光さんはお笑い芸人や漫画原作者という経歴があるため、それを踏まえた顔付けなのだそう。

過去を昇華し、ついに真打に!笑福亭羽光さんの真打披露興行が間もなく始まります!

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寄席の顔付けと、過去との和解

 5月からの僕の真打ち披露興行、誰に出演してもらうか……を、席亭や事務局と決める。

僕は、区切りとしての自分の真打披露興行にテーマを持っている。

過去との和解というか、許しというか、恩返し……という物である。うまく言語化できないので、このブログで解説したい。

 僕はお笑い芸人と漫画原作者を挫折して落語家になった。だから僕は落語家になった時、いっさい過去を振り返らなかった。お笑い時代の僕を知る人にも会いたく無かったし、テレビでもお笑いも見なかった。つまり過去を忘れて噺家として人生をリセットしたかったのだ。

 また、江戸の寄席で上方落語をやっている鶴光一門……というルーツを僕はどうとらえて良いか判らなかった。だから上方にもちょくちょく行ったが、あまり上方落語の人脈を大切にしてこなかった。

 ユニット成金に入り、自分の落語とは何か……を問い続ける日々が続いた時、僕は自分の過去を落語にした『私小説落語』というシリーズをやり始め、お笑い時代の事も描いた。つまり忘れようとした過去が僕のネタになっているし、技術面で僕を助けてくれているのだ。

また、上方の兄さん方や師匠方が僕に、親切にしてくれた。もちろん師匠鶴光の弟子だから……というのもあるだろうが。

 今、僕は、忘れようとしたお笑い時代を愛おしいく思う。松鶴の孫弟子という上方落語というルーツをありがたく思う。

 だから、『お笑い』と『上方落語』というテーマを僕の真打披露興行には入れた。

色物の枠を一個もらい、同時期に活躍したお笑い芸人に出てもらう。事務所一緒だったエレキコミック、中学の先輩でもあるエルシャラカー二、三拍子や飛石連休、紺野ぶるま等である。

 また浅草演芸ホールでは上方枠も作った。

今僕は豊な気持ちで、過去に誇りを持って高座に臨める。

 皆様是非披露興行にお越しを。

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