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末廣亭夜席主任興行~SFと童貞と落語:笑福亭羽光

笑福亭羽光

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令和3年5月に真打昇進をされた笑福亭羽光師匠。昇進後2年も経たないうちに、新宿末廣亭夜席で主任を務められるとのこと。令和5年3月21日~30日、16時45分開演です。今から楽しみですね。

この主任興行を務めるにあたり、笑福亭羽光師匠が思われたことがあります。それは…?

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末廣亭三月下席 夜席主任興行について

末廣亭のトリを仰せつかった。

三月の21日から30日の10日間である。

15年前、落語家としての初舞台はここ末廣亭だった。その時はまさか自分がトリをとる日が来るとは思ってもみなかった。人生とは判らないものである。

末廣亭の深夜寄席では、番頭(落語家側の代表)の職についていた。コロナ前は、深夜寄席は人気で、長打の列が出来ていた。末廣亭は新宿三丁目の真ん中にあるので、自然と一般の通行人に注目される。全く落語を知らなかった人が、末廣亭の雰囲気につられてフラッと入る事もあった。建物の持つ力は、やはりすごいのだ。

 僕達落語家は、諸先輩方が残して下さった物のおかげで生活が成り立っている。寄席もそうだし、古典落語もそうだし、前座二つ目真打という階級制度も、落語家が落語家である為に効果的に機能している。

上方より江戸の方がよりシステマチックに機能している。

お笑い出身の僕は、よりそれを感じる。

お笑いには、売れるか売れないかの二択しかないからだ。

落語家が売れなくても、なんとなく生活出来るのは、この伝統芸能のシステムの輪に入る事が出来るからだ。

だからこそ、落語を広げてより一般的な物になる事を目ざさなくてはいけない。

 浅草演芸ホールでは、5日間の主任興行だったので、全て新作落語をするとか、日替わりで色物ゲストを入れるとかの売りを作った。

末廣亭は、他協会若手枠を作り、桂二葉さんや吉笑さん、寸志君にも出演してもらう予定である。

末廣亭では、今のところ10日間のうち、古典半分新作落語半分の予定である。

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